2009年11月29日
第二十話 操法大会打ち上げ
操法大会が終わり解散となるのがだいたい午後3時。
それから急ぎ家に帰り、風呂に入って午後4時30分に消防団詰め所に集合します。
そして打ち上げの開始は午後5時。
一次会は、区の役員などを呼び、公式に行います。
この時、分団役員も順番に回ってきます。
そして区の役員や分団役員が帰ると今度は無礼講。
飲んで騒いでとなります。
これまでの苦労を解消するかのようにパァーっとはじけますね。
そして午後9時頃いったんお開きになり、場所を変えて飲む組と帰る組に分かれます。
消防団の打ち上げはざっとこんな感じですね。
次回は火災想定訓練について書きたいと思います。
それから急ぎ家に帰り、風呂に入って午後4時30分に消防団詰め所に集合します。
そして打ち上げの開始は午後5時。
一次会は、区の役員などを呼び、公式に行います。
この時、分団役員も順番に回ってきます。
そして区の役員や分団役員が帰ると今度は無礼講。
飲んで騒いでとなります。
これまでの苦労を解消するかのようにパァーっとはじけますね。
そして午後9時頃いったんお開きになり、場所を変えて飲む組と帰る組に分かれます。
消防団の打ち上げはざっとこんな感じですね。
次回は火災想定訓練について書きたいと思います。
2009年11月28日
第十九話 操法大会の思い出
操法大会の思い出は、来賓の話が長くてうんざりしたことや、雨で大変だったことなどなど、そしていつも感じるのが、やっとこれで操法大会が終わるという安堵感と、何かをやり遂げた充実感です。
自分が選手をやった時は、この充実感がことさら大きいですね。
一つの目標に向かってみんなと一緒にがんばったいい思い出です。
私は選手を2度やりましたが、特に印象に残ったのは、入賞することができた1回目の時でした。
このときの面子はいい選手がそろっていて、正直、私が一番できが悪かった。
だから少しでもみんなの足を引っ張らないように人一倍努力してみんなに追いつこうと必死でした。
操法大会の前日、みんなすごく緊張すると言うのですが、私はそれほど緊張しませんでした。
それよりむしろ、やっとこれで操法が終わるという安堵感のほうが大きく、冷静に大会にのぞむことができました。
名前が呼ばれ、競技が始まると、もうあとは無我夢中。
必死で給水管を投入し、必死で走りました。(私は2番員でした)
そして終わってみると、結果はどうあれすごくさわやかな気分になりました。
そして結果を聞いてびっくり。賞状がもらえるとのこと。
想像以上のできばえに大変うれしかったのと、これだけの名誉を受けることができた喜びはひとしおではありませんでした。
これもみんなで一丸となってがんばった結果だと思いました。
なんかすごくいい気分を味わった思い出があります。
青春を感じたのかなぁ。
明日は操法大会打ち上げについて書こうと思います。
自分が選手をやった時は、この充実感がことさら大きいですね。
一つの目標に向かってみんなと一緒にがんばったいい思い出です。
私は選手を2度やりましたが、特に印象に残ったのは、入賞することができた1回目の時でした。
このときの面子はいい選手がそろっていて、正直、私が一番できが悪かった。
だから少しでもみんなの足を引っ張らないように人一倍努力してみんなに追いつこうと必死でした。
操法大会の前日、みんなすごく緊張すると言うのですが、私はそれほど緊張しませんでした。
それよりむしろ、やっとこれで操法が終わるという安堵感のほうが大きく、冷静に大会にのぞむことができました。
名前が呼ばれ、競技が始まると、もうあとは無我夢中。
必死で給水管を投入し、必死で走りました。(私は2番員でした)
そして終わってみると、結果はどうあれすごくさわやかな気分になりました。
そして結果を聞いてびっくり。賞状がもらえるとのこと。
想像以上のできばえに大変うれしかったのと、これだけの名誉を受けることができた喜びはひとしおではありませんでした。
これもみんなで一丸となってがんばった結果だと思いました。
なんかすごくいい気分を味わった思い出があります。
青春を感じたのかなぁ。
明日は操法大会打ち上げについて書こうと思います。
2009年11月27日
第十八話 操法大会(2)操法競技
会場となる公園に競技場を2箇所設け、交互に競技を行います。
右でやっている時、左で準備、左でやっている時、右の片付けと次の班の準備。
競技はテキパキと行われます。
前のチームの片づけが終わるとすぐに消防車を移動します。
ポンプやホース、給水管を目印に合わせて置きます。
また選手はゼッケンをつけます。
そして一通りの準備が終わると、班員一同選手の後ろに休めの姿勢で見学します。
また、片付けの手伝いをしてくれる隣の班の班員も後ろの列に並んで見学します。
隣の競技場のチームが終わると、一呼吸おいて選手紹介のアナウンスが流れます。
それが終わると、“操法始め”の合図で操法が開始されます。
競技中は消防署員が各担当の選手につきっきりで採点します。
班員は全員、準備・片付けに出てしまうので、自分達の班内でのタイム計測は激励に来たOBがテントで行います。
いつも練習でやっていることを一通りやるだけですが、でも競技となると迫力が違います。
みんな体全体からオーラみたいなものが出ていて、迫力があります。
練習と競技はやっぱり全然違いますね。
練習よりうまくできることもあれば、緊張してミスを犯してしまうこともあります。
なにわともあれ、本番は一回だけ、この一回に練習のすべてをかけてのぞみます。
競技が一通り済むと、選手が退場し、片付けになります。
隣の班の団員と一緒にホースの水抜きをします。
皆でホースを抱え、会場の隅の草場へ行ってホースの結合部分を解き水を流します。
隣の班に協力してもらうのはこの時とホースを巻いて片付ける時です。
手際よく器具を消防車に乗せ次の班のじゃまにならないようにさっさと撤収します。
競技が終わると後はもう気が抜けてお祭り気分。
選手もそれ以外の班員も雑談に花が咲きます。
何かをやり遂げたあとのような心地よい気持ちになるのもこのときです。
明日は操法大会の思い出について書こうと思います。
右でやっている時、左で準備、左でやっている時、右の片付けと次の班の準備。
競技はテキパキと行われます。
前のチームの片づけが終わるとすぐに消防車を移動します。
ポンプやホース、給水管を目印に合わせて置きます。
また選手はゼッケンをつけます。
そして一通りの準備が終わると、班員一同選手の後ろに休めの姿勢で見学します。
また、片付けの手伝いをしてくれる隣の班の班員も後ろの列に並んで見学します。
隣の競技場のチームが終わると、一呼吸おいて選手紹介のアナウンスが流れます。
それが終わると、“操法始め”の合図で操法が開始されます。
競技中は消防署員が各担当の選手につきっきりで採点します。
班員は全員、準備・片付けに出てしまうので、自分達の班内でのタイム計測は激励に来たOBがテントで行います。
いつも練習でやっていることを一通りやるだけですが、でも競技となると迫力が違います。
みんな体全体からオーラみたいなものが出ていて、迫力があります。
練習と競技はやっぱり全然違いますね。
練習よりうまくできることもあれば、緊張してミスを犯してしまうこともあります。
なにわともあれ、本番は一回だけ、この一回に練習のすべてをかけてのぞみます。
競技が一通り済むと、選手が退場し、片付けになります。
隣の班の団員と一緒にホースの水抜きをします。
皆でホースを抱え、会場の隅の草場へ行ってホースの結合部分を解き水を流します。
隣の班に協力してもらうのはこの時とホースを巻いて片付ける時です。
手際よく器具を消防車に乗せ次の班のじゃまにならないようにさっさと撤収します。
競技が終わると後はもう気が抜けてお祭り気分。
選手もそれ以外の班員も雑談に花が咲きます。
何かをやり遂げたあとのような心地よい気持ちになるのもこのときです。
明日は操法大会の思い出について書こうと思います。
2009年11月26日
第十七話 操法大会(1)概要
操法大会当日は、朝6時に詰め所集合、小学校でポンプを始動させ動作確認をします。
午前7時30分に会場となる公園へ向かい、テントの設営や準備をします。
ここに平成19年度の操法大会の当日スケジュールを紹介します。
平成19年5月27日(日)開催
午前9時00分 開会のことば
03分 国旗・指揮の掲揚
05分 市長あいさつ
10分 団長訓示
15分 審査長指示(消防長)
20分 操法開始
(1)小型ポンプ操法 15チーム
(8チーム終了時に休憩)
昼 食
(2)ポンプ車操法 6チーム
午後1時00分 小隊訓練
21分 ラッパ隊訓練
28分 講評(消防長)
33分 表彰
午後1時53分 県大会出場チーム激励会
午後2時03分 市議会議長あいさつ
08分 来賓祝辞
23分 火の用心三唱
28分 万歳三唱
33分 国旗・市旗の降納
36分 閉会の言葉
開会式と閉会式、自分の班の選手が操法をやる時の準備と片付け、隣の班が操法をやる時の片付け手伝い以外は、テントで談話しながら見学です。
厳しい訓練も終わり、選手以外はみなくつろいだ雰囲気。選手だけは自分の出番が終わるまでひきつった表情で緊張しています。
見学中は、他班の操法のタイム測定などもし、自分の班がどの程度の順位に入れるか予想したりもします。
昼の休憩、弁当は班でいくつと注文をとり、新入団員が本部へ取りに行きます。
正直、閉会式は話が長くかなり苦痛ですね。
午後3時頃、操法大会が終わると、ようやく終わったとほっと一息つきます。
操法大会の概要についてはこんな感じですね。
明日は操法競技について書こうと思います。
午前7時30分に会場となる公園へ向かい、テントの設営や準備をします。
ここに平成19年度の操法大会の当日スケジュールを紹介します。
平成19年5月27日(日)開催
午前9時00分 開会のことば
03分 国旗・指揮の掲揚
05分 市長あいさつ
10分 団長訓示
15分 審査長指示(消防長)
20分 操法開始
(1)小型ポンプ操法 15チーム
(8チーム終了時に休憩)
昼 食
(2)ポンプ車操法 6チーム
午後1時00分 小隊訓練
21分 ラッパ隊訓練
28分 講評(消防長)
33分 表彰
午後1時53分 県大会出場チーム激励会
午後2時03分 市議会議長あいさつ
08分 来賓祝辞
23分 火の用心三唱
28分 万歳三唱
33分 国旗・市旗の降納
36分 閉会の言葉
開会式と閉会式、自分の班の選手が操法をやる時の準備と片付け、隣の班が操法をやる時の片付け手伝い以外は、テントで談話しながら見学です。
厳しい訓練も終わり、選手以外はみなくつろいだ雰囲気。選手だけは自分の出番が終わるまでひきつった表情で緊張しています。
見学中は、他班の操法のタイム測定などもし、自分の班がどの程度の順位に入れるか予想したりもします。
昼の休憩、弁当は班でいくつと注文をとり、新入団員が本部へ取りに行きます。
正直、閉会式は話が長くかなり苦痛ですね。
午後3時頃、操法大会が終わると、ようやく終わったとほっと一息つきます。
操法大会の概要についてはこんな感じですね。
明日は操法競技について書こうと思います。
2009年11月25日
第十六話 操法大会前日(準備と前夜祭)
練習が一番厳しいのは、5月初旬から操法大会の一週間前ぐらいまで、操法大会前一週間は仕上げといった感じで、体調を整え万全のコンディションで大会に出場できるようにします。
この辺りの日程は、金曜日の晩、操法大会についての集会があり、土曜日の朝から昼までが仕上げの練習と器具の最終チェック、そして晩が前夜祭で、日曜日の操法大会に備えます。
前日の練習は、朝、数回通しで行い、翌日に備えて練習を切り上げます。
あまりがんばりすぎて体調を崩さないようにします。
その後は消防車のワックスがけやポンプの整備、給水管の掃除、筒先の掃除、操法大会で使用するホースの準備(綺麗なホースを3本選び、きつくしっかり形を整えて巻きます)などなど。
たいてい昼ぐらいまでなんやかんやで詰め所にいます。
そして準備が終わると、明日のことについて話し合い、そして家に帰ります。
そして午後5時頃、消防詰め所に集まり、前夜祭に行きます。
前夜祭は消防団の団員の慰労会。
選手以外の団員はこの日で操法練習が終わるので、前日に慰労会を行います。
いわば操法練習お疲れさま会ですね。
操法大会の後の慰労会では、区の偉い人なども呼んでどちらかというとかしこまった感じですが、前日は団員だけの慰労会です。
前夜祭では、午後6時ぐらいスタートで午後8時ぐらいまで班員全員で食事&飲み会。
午後8時にいったんお開きにし、飲む組と帰宅組に分かれます。
選手と帰宅組みは遅くとも午後9時ぐらいまでには自宅に帰ります。
一方飲む組は町へ繰り出し、深夜まで騒いでいます。
昔はすごい人もいて、帰ってきて2時間ぐらい仮眠ですぐに操法大会なんていう人もいました。
2カ月近くなかなか飲みに行くことができないので、抑えた感情が爆発してしまうようです。
私の班では、操法大会後の慰労会よりこちらのほうが盛大になりがちでしたね。
選手以外にとっては、前日ではりつめた神経がほぐれます。
ちょっと気を許しすぎて、操法大会当日、あくびばかりしている人もいます。
明日は操法大会について書こうと思います。
この辺りの日程は、金曜日の晩、操法大会についての集会があり、土曜日の朝から昼までが仕上げの練習と器具の最終チェック、そして晩が前夜祭で、日曜日の操法大会に備えます。
前日の練習は、朝、数回通しで行い、翌日に備えて練習を切り上げます。
あまりがんばりすぎて体調を崩さないようにします。
その後は消防車のワックスがけやポンプの整備、給水管の掃除、筒先の掃除、操法大会で使用するホースの準備(綺麗なホースを3本選び、きつくしっかり形を整えて巻きます)などなど。
たいてい昼ぐらいまでなんやかんやで詰め所にいます。
そして準備が終わると、明日のことについて話し合い、そして家に帰ります。
そして午後5時頃、消防詰め所に集まり、前夜祭に行きます。
前夜祭は消防団の団員の慰労会。
選手以外の団員はこの日で操法練習が終わるので、前日に慰労会を行います。
いわば操法練習お疲れさま会ですね。
操法大会の後の慰労会では、区の偉い人なども呼んでどちらかというとかしこまった感じですが、前日は団員だけの慰労会です。
前夜祭では、午後6時ぐらいスタートで午後8時ぐらいまで班員全員で食事&飲み会。
午後8時にいったんお開きにし、飲む組と帰宅組に分かれます。
選手と帰宅組みは遅くとも午後9時ぐらいまでには自宅に帰ります。
一方飲む組は町へ繰り出し、深夜まで騒いでいます。
昔はすごい人もいて、帰ってきて2時間ぐらい仮眠ですぐに操法大会なんていう人もいました。
2カ月近くなかなか飲みに行くことができないので、抑えた感情が爆発してしまうようです。
私の班では、操法大会後の慰労会よりこちらのほうが盛大になりがちでしたね。
選手以外にとっては、前日ではりつめた神経がほぐれます。
ちょっと気を許しすぎて、操法大会当日、あくびばかりしている人もいます。
明日は操法大会について書こうと思います。
2009年11月20日
コラム3 消防団の適性がある人ない人
消防団員になってやることは同じでも、消防団活動を楽しくこなせる人とそうでない人がいます。
個人の努力と言いますが、生まれも育ちも違う人、やっぱり適性ってものがあると思います。
人間の性質もある程度は天成のもの。どうしようもない面が多いです。
何が正しい何が正しくないっていう話じゃありません。ただあっているかあっていないか?
道徳の問題でも倫理の問題でもありません。この辺りよく勘違いしている人が多いのですがね。
ではどんな人が消防団員としての適性があり、どんな人が適性がないのか?
田舎暮らしを考えた時、消防団入団は必須条件です。
もし間に合うようでしたら、田舎暮らしを考える前に消防団に適性があるかないか一度考えてみるといいと思います。
簡単に言えば、体育会系の人はまず間違いなく消防団という組織が気に入ると思います。
一方、文化系の人やオタク系の人、よく物事を考える人は、たいてい消防団が嫌いになります。
消防団、その暗いイメージとは違い、お酒の強要とか、イジメとかは、意外と少ないように感じます。
でも、タテ社会で身分の違いがあり、上意下達方式の独裁体制であり、個人の意見や自由意志などは二の次、ちょっと前近代的な組織でもあります。
なにしろ考えちゃいけない。
何も考えずただ言われたことを言われたとおりに行うことが求められるところです。
言われたことを何も考えずに一生懸命やれば人から好かれるでしょう。
それには常識的な活動だけではなく、どう考えてもアホらしい風習や伝統なども含みます。
私の班には幸い悪習はありませんでしたが、隣の班にはひどい悪習があり、びっくりしたことがあります。
どんな悪習かというと、新入団員と班長が初顔合わせの杯を交わすのですが、この杯というのが鍋であり、この内容物は、宴会場を回り一人一人一つづつ食べ物のかけらをいれたものです。
ビール、醤油、パセリ、豆、などなど。
見ているだけで吐き気がします。
この一緒くたにした吐き気を催す鍋を班長と新入団員がお互い交換しながら最後まで飲むのです。
飲み終わると便所に駆け込み、皆ゲロゲロ吐いていました。
特に班長は大変。4人新入団員がいれば4回もしなければいけない。
お腹がぽんぽんに膨らみ、今にもはちきれそう。
顔はアルコールで真っ赤っか。
終わると便所に飛び込み長いこと出てきませんでした。
幸い私は客としてその場にいただけで参加せずにすみましたが、今思い出しても寒気がします。
この班も普段は普通の班なのですが、この儀式だけは異常でしたね。
さすがに裏ではさんざん反対の声もあり、毎年やめようやめようと言っているようですが、変な伝統ができてしまってなかなか改まらないようです。
体を壊すほどのことではありませんが、でも狂気の沙汰です。
こういった奇習を楽しめる変わった感覚を持った人もいるらしく、そういった人には消防団の悪癖もおもしろいかもしれませんが、良識を持った人ではこれを見ただけで辞めたくなるでしょう。とても楽しいどころの話ではありません。
私の班にはこんな悪習はありませんでした。
こればかりは入った班によるとしか言えません。
事前にその情報を入手することは難しく、また住んでいる地区の班に入らなければいけないので選ぶこともできません。
まな板の鯉みたいなものですね。
これは極端な例ですが、この一事を考えても、物事を考えないこと、アホになることが消防団で一番大事なことだと思います。
アホになる必要がある点は、社会と同じですね。
労働者は考えてはいけない。アホになるのが仕事。
アホになれる人ほど消防団活動は楽しく快適に過ごせると思います。
お酒やタバコが好きな人、ギャンブルが好きな人なんかも消防団に適性があります。
軽い話が好まれ、難しい話や込み入った話は嫌われる。
基本的に体育会系ですから、知識系が評価されることは少なく、評価されるのは体力系ばかり。
学生時代勉強が嫌いだけど体育大会ではバリバリがんばっちゃうような人にとっては活躍の場は多いです。
一方、勉強が好きで勉強で評価されてきた人には活躍の場が少なく、自分の持ち味もほとんど生かせないような気がします。
消防団は集団ですから、その場の風によって好む好まざるに関わらず集団としての行動が決められます。
集団の決定にはさからえません。
その決定はたいてい体育会系の人の好みに沿っています。
彼らと違う嗜好を持った人たちは、いつもつまらないことを長々させられ耐えて過ごさなければいけないのも現実です。
いろいろ掲げてみましたが、これだけ書けば自分が消防団に適性があるのかないのかだいたい見えてくると思います。
消防団活動を終えて、適性がある人は消防団楽しかったという印象を持つかもしれません。
でも、適性がない人はほっとしたというのが正直な気持ちとなるでしょう。
消防団に適性がある人は田舎暮らしにも適性がある人です。
田舎とはそんなところですから。
ざっと思いつくままに適性のある人ない人を書いてみました。
個人の努力と言いますが、生まれも育ちも違う人、やっぱり適性ってものがあると思います。
人間の性質もある程度は天成のもの。どうしようもない面が多いです。
何が正しい何が正しくないっていう話じゃありません。ただあっているかあっていないか?
道徳の問題でも倫理の問題でもありません。この辺りよく勘違いしている人が多いのですがね。
ではどんな人が消防団員としての適性があり、どんな人が適性がないのか?
田舎暮らしを考えた時、消防団入団は必須条件です。
もし間に合うようでしたら、田舎暮らしを考える前に消防団に適性があるかないか一度考えてみるといいと思います。
簡単に言えば、体育会系の人はまず間違いなく消防団という組織が気に入ると思います。
一方、文化系の人やオタク系の人、よく物事を考える人は、たいてい消防団が嫌いになります。
消防団、その暗いイメージとは違い、お酒の強要とか、イジメとかは、意外と少ないように感じます。
でも、タテ社会で身分の違いがあり、上意下達方式の独裁体制であり、個人の意見や自由意志などは二の次、ちょっと前近代的な組織でもあります。
なにしろ考えちゃいけない。
何も考えずただ言われたことを言われたとおりに行うことが求められるところです。
言われたことを何も考えずに一生懸命やれば人から好かれるでしょう。
それには常識的な活動だけではなく、どう考えてもアホらしい風習や伝統なども含みます。
私の班には幸い悪習はありませんでしたが、隣の班にはひどい悪習があり、びっくりしたことがあります。
どんな悪習かというと、新入団員と班長が初顔合わせの杯を交わすのですが、この杯というのが鍋であり、この内容物は、宴会場を回り一人一人一つづつ食べ物のかけらをいれたものです。
ビール、醤油、パセリ、豆、などなど。
見ているだけで吐き気がします。
この一緒くたにした吐き気を催す鍋を班長と新入団員がお互い交換しながら最後まで飲むのです。
飲み終わると便所に駆け込み、皆ゲロゲロ吐いていました。
特に班長は大変。4人新入団員がいれば4回もしなければいけない。
お腹がぽんぽんに膨らみ、今にもはちきれそう。
顔はアルコールで真っ赤っか。
終わると便所に飛び込み長いこと出てきませんでした。
幸い私は客としてその場にいただけで参加せずにすみましたが、今思い出しても寒気がします。
この班も普段は普通の班なのですが、この儀式だけは異常でしたね。
さすがに裏ではさんざん反対の声もあり、毎年やめようやめようと言っているようですが、変な伝統ができてしまってなかなか改まらないようです。
体を壊すほどのことではありませんが、でも狂気の沙汰です。
こういった奇習を楽しめる変わった感覚を持った人もいるらしく、そういった人には消防団の悪癖もおもしろいかもしれませんが、良識を持った人ではこれを見ただけで辞めたくなるでしょう。とても楽しいどころの話ではありません。
私の班にはこんな悪習はありませんでした。
こればかりは入った班によるとしか言えません。
事前にその情報を入手することは難しく、また住んでいる地区の班に入らなければいけないので選ぶこともできません。
まな板の鯉みたいなものですね。
これは極端な例ですが、この一事を考えても、物事を考えないこと、アホになることが消防団で一番大事なことだと思います。
アホになる必要がある点は、社会と同じですね。
労働者は考えてはいけない。アホになるのが仕事。
アホになれる人ほど消防団活動は楽しく快適に過ごせると思います。
お酒やタバコが好きな人、ギャンブルが好きな人なんかも消防団に適性があります。
軽い話が好まれ、難しい話や込み入った話は嫌われる。
基本的に体育会系ですから、知識系が評価されることは少なく、評価されるのは体力系ばかり。
学生時代勉強が嫌いだけど体育大会ではバリバリがんばっちゃうような人にとっては活躍の場は多いです。
一方、勉強が好きで勉強で評価されてきた人には活躍の場が少なく、自分の持ち味もほとんど生かせないような気がします。
消防団は集団ですから、その場の風によって好む好まざるに関わらず集団としての行動が決められます。
集団の決定にはさからえません。
その決定はたいてい体育会系の人の好みに沿っています。
彼らと違う嗜好を持った人たちは、いつもつまらないことを長々させられ耐えて過ごさなければいけないのも現実です。
いろいろ掲げてみましたが、これだけ書けば自分が消防団に適性があるのかないのかだいたい見えてくると思います。
消防団活動を終えて、適性がある人は消防団楽しかったという印象を持つかもしれません。
でも、適性がない人はほっとしたというのが正直な気持ちとなるでしょう。
消防団に適性がある人は田舎暮らしにも適性がある人です。
田舎とはそんなところですから。
ざっと思いつくままに適性のある人ない人を書いてみました。
2009年11月19日
第十五話 操法訓練その他
操法訓練について、だいたいおおまかなことは書きましたが、そこでは書ききれなかった小話をちょっとしてみたいと思います。
操法の選手は、たいてい入団2年目から5年目ぐらいまでの団員がなります。
人がいない時は、入団1年目から選手になることもありますが。
私の班では基本的に1人2回、2年選手を務めることになっていましたが、入団者が得られない年や途中退団者が出た時などなど、人がいないと3回から4回務めることもあります。
指導員は前年度選手を務めた人、もしくは過去に選手を務めた人がやります。
操法期間中は、指導者と選手は一緒にいることが多いですね。
正直、ケンカすることも多いです。
でも操法大会が終われば仲良くなることが多いような気もします。
操法大会が終わると厳しい訓練をくぐりぬけてきた同志として消防団員の結束も固まります。
特に選手はこの試練をくぐりぬけ、ようやく消防団員として受け入れられるところもあります。
操法、火事の処置の基本ですから、しっかり勉強しなければいけません。
ただ個人的には、操法を覚えるのになにも大会なんかしなくてもいいんじゃないかと思います。
4月5月は月2回、他の月は月1回、土日集まって、3時間ぐらい訓練すれば十分ではないかと感じます。
操法訓練の流れとしては、
だいたい4月の上旬・中旬は一つ一つの動作を覚える期間。一つ一つの動作をくぎりながら覚えます。
4月下旬は覚えた動作をまがりなりにも一通りできるようにする期間。とりあえず通しの訓練を行い間違いなどを指摘します。
5月以降は覚えた操法の技術を磨く機関。ただひたすら練習あるのみ。タイム、節度などなど磨きをかけます。
ざっとこんな感じですね。
実際の火事で必要なのは4月下旬の訓練まで、5月の訓練は競技用だと思います。
操法についてとりとめもなく思いついたことを書いてみました。
次回からは操法大会について書こうと思いますが、今週の連休は旅行ですので、来週の25日(水)から再開しようと思います。
ただコラムだけは明日アップしようと思います。
操法の選手は、たいてい入団2年目から5年目ぐらいまでの団員がなります。
人がいない時は、入団1年目から選手になることもありますが。
私の班では基本的に1人2回、2年選手を務めることになっていましたが、入団者が得られない年や途中退団者が出た時などなど、人がいないと3回から4回務めることもあります。
指導員は前年度選手を務めた人、もしくは過去に選手を務めた人がやります。
操法期間中は、指導者と選手は一緒にいることが多いですね。
正直、ケンカすることも多いです。
でも操法大会が終われば仲良くなることが多いような気もします。
操法大会が終わると厳しい訓練をくぐりぬけてきた同志として消防団員の結束も固まります。
特に選手はこの試練をくぐりぬけ、ようやく消防団員として受け入れられるところもあります。
操法、火事の処置の基本ですから、しっかり勉強しなければいけません。
ただ個人的には、操法を覚えるのになにも大会なんかしなくてもいいんじゃないかと思います。
4月5月は月2回、他の月は月1回、土日集まって、3時間ぐらい訓練すれば十分ではないかと感じます。
操法訓練の流れとしては、
だいたい4月の上旬・中旬は一つ一つの動作を覚える期間。一つ一つの動作をくぎりながら覚えます。
4月下旬は覚えた動作をまがりなりにも一通りできるようにする期間。とりあえず通しの訓練を行い間違いなどを指摘します。
5月以降は覚えた操法の技術を磨く機関。ただひたすら練習あるのみ。タイム、節度などなど磨きをかけます。
ざっとこんな感じですね。
実際の火事で必要なのは4月下旬の訓練まで、5月の訓練は競技用だと思います。
操法についてとりとめもなく思いついたことを書いてみました。
次回からは操法大会について書こうと思いますが、今週の連休は旅行ですので、来週の25日(水)から再開しようと思います。
ただコラムだけは明日アップしようと思います。
2009年11月18日
第十四話 休日朝練と水出し訓練
朝6時までは平日の訓練と同じですが、休日は8時まで練習が続きます。
6時以降の練習スケジュールは、30分後とに小休憩をとる感じです。
そして休日出勤がある人から随時帰っていき、8時頃になるとみんなで一度詰め所に戻り、パンと缶ジュースで朝ごはんを食べます。
朝ごはんは班費から出すこともあれば、OBからの差し入れのこともあります。
そしてだいたい9時ごろまで雑談をして解散となります。
けっこうほんわかした感じですね。
でも、水出し訓練の時はそうはいきません。
水出し訓練は2つあり、一つは水出を出しての操法訓練、もう一つは河原で行う水を出すだけの訓練。
どちらも時間がかかるので休日やりますが、水出し操法訓練は準備や片付けなども大変なので隣の班と合同でやります。
まずは水出し訓練から紹介します。
場所は、私たちの班が練習している公園か隣の班が練習している小学校かどちらか。
公園では側溝から水を取るので、水が汚い。
小学校では消火栓から水を取るので綺麗でした。
朝、隣の班が水槽を持ってきて組み立てる。
隣の班は私の班より人数が多く、手際よく水槽を組み立て、それと同時に操法の準備もします。
私たちの班は操法の準備をして待っています。
そして、順番に水出し練習。
それが終わるとホース片付けや場所の整地は協力して行います。
せっかく水が出せるので部分練習はなく、交互に全体を通しての水出し操法練習をします。
選手はかなりしんどいです。
そしてだいたい水が出せる時は、午前9時ぐらいまで練習し、日が高くなってから水槽を片付け終わりとします。
水槽組み立ては隣の班だけで行うのですが、片付けは大変なので私の班も協力して行います。
そしてみんな詰め所に帰り、ホースを干します。
だいたいその日の午後5時ぐらいに片付けということになります。
それまでホースを干す塔にホースを吊るしておきます。
昔はホースを干す塔の最上階まで上り、滑車で下から力任せに釣り上げたのですが、危ないということで廃止になり、今では塔に登ることはできず、下のロープ巻きを回して釣り上げる方法に変わっています。
昔は力任せに釣り上げるのですからかなり早く終わりましたが、今はぐるぐる回してなかなかつりあがりません。
また、昔はホースを降ろすとき、上で止め具をはずし下に落とすだけでしたが、今は再度ハンドルを回しておろさなければいけません。
なかなか手間がかかるようになりましたが、あのさびて危なっかしい塔に登らなくてよくなったのは安全面から考えたらよかったのではないかと思います。
塔の上はけっこうスリルもありまた見通しもよかったので、ちょっと懐かしい気もしますがね。
次に河原で行う水出し訓練を紹介します。
こちらは私の班単独で行います。
準備など必要ないので、たいてい操法大会が近づくと土日には頻繁に行いました。
ポンプと筒先の訓練にはどうしても水が必要ですからね。
からと水ありではぜんぜん違います。
こちらは朝の練習を少し早く切り上げ、詰め所の近くにある河原へと向かいます。
そこでポンプを用意し、給水管を直接川へ投入して水を取ります。
堤防の道にホースを伸ばし、水出しはじめで川に向かって放水を開始します。
川の水は無限で、いつまでも練習できます。
そこで、筒先保持の練習や筒先交替、などなど指揮者と一番員は練習し、ポンプを扱う三番員はポンプの始動と調節を練習します。
ポンプ圧には厳しいルールがあり、決められたポンプ圧を少しでも超えてしまうと大きな減点になります。
そこで決められたポンプ圧きりきりに圧力を保つ練習をします。
伝令の二番員は特に水出し訓練だからということはありませんが、ポンプがかかる本格的な状況での訓練をし、大会に備えます。
あのポンプの音、振動、やっぱり慣れておいたほうがいいと思います。
こんな感じで水出し訓練を行い、最後はホース干しをしてお開きとなります。
ざっとこんな感じですね。
明日は操法訓練その他思いついたことを書いてみようと思います。
6時以降の練習スケジュールは、30分後とに小休憩をとる感じです。
そして休日出勤がある人から随時帰っていき、8時頃になるとみんなで一度詰め所に戻り、パンと缶ジュースで朝ごはんを食べます。
朝ごはんは班費から出すこともあれば、OBからの差し入れのこともあります。
そしてだいたい9時ごろまで雑談をして解散となります。
けっこうほんわかした感じですね。
でも、水出し訓練の時はそうはいきません。
水出し訓練は2つあり、一つは水出を出しての操法訓練、もう一つは河原で行う水を出すだけの訓練。
どちらも時間がかかるので休日やりますが、水出し操法訓練は準備や片付けなども大変なので隣の班と合同でやります。
まずは水出し訓練から紹介します。
場所は、私たちの班が練習している公園か隣の班が練習している小学校かどちらか。
公園では側溝から水を取るので、水が汚い。
小学校では消火栓から水を取るので綺麗でした。
朝、隣の班が水槽を持ってきて組み立てる。
隣の班は私の班より人数が多く、手際よく水槽を組み立て、それと同時に操法の準備もします。
私たちの班は操法の準備をして待っています。
そして、順番に水出し練習。
それが終わるとホース片付けや場所の整地は協力して行います。
せっかく水が出せるので部分練習はなく、交互に全体を通しての水出し操法練習をします。
選手はかなりしんどいです。
そしてだいたい水が出せる時は、午前9時ぐらいまで練習し、日が高くなってから水槽を片付け終わりとします。
水槽組み立ては隣の班だけで行うのですが、片付けは大変なので私の班も協力して行います。
そしてみんな詰め所に帰り、ホースを干します。
だいたいその日の午後5時ぐらいに片付けということになります。
それまでホースを干す塔にホースを吊るしておきます。
昔はホースを干す塔の最上階まで上り、滑車で下から力任せに釣り上げたのですが、危ないということで廃止になり、今では塔に登ることはできず、下のロープ巻きを回して釣り上げる方法に変わっています。
昔は力任せに釣り上げるのですからかなり早く終わりましたが、今はぐるぐる回してなかなかつりあがりません。
また、昔はホースを降ろすとき、上で止め具をはずし下に落とすだけでしたが、今は再度ハンドルを回しておろさなければいけません。
なかなか手間がかかるようになりましたが、あのさびて危なっかしい塔に登らなくてよくなったのは安全面から考えたらよかったのではないかと思います。
塔の上はけっこうスリルもありまた見通しもよかったので、ちょっと懐かしい気もしますがね。
次に河原で行う水出し訓練を紹介します。
こちらは私の班単独で行います。
準備など必要ないので、たいてい操法大会が近づくと土日には頻繁に行いました。
ポンプと筒先の訓練にはどうしても水が必要ですからね。
からと水ありではぜんぜん違います。
こちらは朝の練習を少し早く切り上げ、詰め所の近くにある河原へと向かいます。
そこでポンプを用意し、給水管を直接川へ投入して水を取ります。
堤防の道にホースを伸ばし、水出しはじめで川に向かって放水を開始します。
川の水は無限で、いつまでも練習できます。
そこで、筒先保持の練習や筒先交替、などなど指揮者と一番員は練習し、ポンプを扱う三番員はポンプの始動と調節を練習します。
ポンプ圧には厳しいルールがあり、決められたポンプ圧を少しでも超えてしまうと大きな減点になります。
そこで決められたポンプ圧きりきりに圧力を保つ練習をします。
伝令の二番員は特に水出し訓練だからということはありませんが、ポンプがかかる本格的な状況での訓練をし、大会に備えます。
あのポンプの音、振動、やっぱり慣れておいたほうがいいと思います。
こんな感じで水出し訓練を行い、最後はホース干しをしてお開きとなります。
ざっとこんな感じですね。
明日は操法訓練その他思いついたことを書いてみようと思います。
2009年11月17日
第十三話 5月 操法訓練風景(平日朝練)
ここでは一般的な平日の朝練について書いてみようと思います。
朝4時起床。
服を着替えて、ややくつろぎ、4時50分公園に集合。
でも実際にはもう少し早くみんな集まっている。
選手は4時40分頃、詰め所に集まってみんな一緒に公園へ、車両担当とその日のお茶当番もそれぐらいの時間には詰め所に来て準備、出発。
他の団員は直接現地へ。
4時50分頃には選手とその他の班員が集まり、選手はラジオ体操。
他の団員は整地をしている。
そこに消防車が到着。
到着するとすぐにポンプや給水管を取り出し、木の棒で計って、定位置に設置する。
準備はすべて一般班員。選手はその間ジョギングをして体をならしている。
朝まず一本通しで行い、指導者からのアドバイスを受ける。
次に指揮者と一番員、二番員と三番員に分かれ、特に練習したいところを重点的に何度も繰り返し行う。
たとえば二番員だったら、タイム計測される操作はじめから給水管を水利に投入するまでとか。
30分で休憩。
お茶当番がお茶を入れ、まずは選手からお茶がふるまわれる。
休憩は5分から10分。
休憩が終わると、今度は2回ぐらい通しで行う。
一回目を通しで行い、チェック。
アドバイス後、さらにもう一度。
そして時間が許せば、最後にもう一回通しでやってその日の練習を終える。
選手と指導員はその日の練習について反省をしながら帰る。
一般団員は片づけをして帰る。
だいたい終わるのは午前6時ちょっと過ぎぐらい。
帰ってから、少し仮眠をとって出勤するのが多くの団員のライフスタイルでしたね。
ちなみに、うちの班はこんな感じでしたが、隣の班はもっと厳しく、終了が午前6時30分。
そのため仕事で途中で帰る人も何人かいました。
お茶当番は、班長、副班長など役員を含め、指導員と選手を除いた全員。
ただし当番の日数は新入りが一番多く、役員は少ない。
当番の日は詰め所でガスコンロなどを用意し、お茶の葉を入れ、消防車に積み、休憩が近づくとお湯を沸かしてお茶の準備をしました。
また、練習後は詰め所に帰り残ったお茶の葉を捨て、湯飲みを洗って干しておきます。
だいたいこんな感じの練習が多かったですね。
明日は休日朝練と水出し訓練について書こうと思います。
朝4時起床。
服を着替えて、ややくつろぎ、4時50分公園に集合。
でも実際にはもう少し早くみんな集まっている。
選手は4時40分頃、詰め所に集まってみんな一緒に公園へ、車両担当とその日のお茶当番もそれぐらいの時間には詰め所に来て準備、出発。
他の団員は直接現地へ。
4時50分頃には選手とその他の班員が集まり、選手はラジオ体操。
他の団員は整地をしている。
そこに消防車が到着。
到着するとすぐにポンプや給水管を取り出し、木の棒で計って、定位置に設置する。
準備はすべて一般班員。選手はその間ジョギングをして体をならしている。
朝まず一本通しで行い、指導者からのアドバイスを受ける。
次に指揮者と一番員、二番員と三番員に分かれ、特に練習したいところを重点的に何度も繰り返し行う。
たとえば二番員だったら、タイム計測される操作はじめから給水管を水利に投入するまでとか。
30分で休憩。
お茶当番がお茶を入れ、まずは選手からお茶がふるまわれる。
休憩は5分から10分。
休憩が終わると、今度は2回ぐらい通しで行う。
一回目を通しで行い、チェック。
アドバイス後、さらにもう一度。
そして時間が許せば、最後にもう一回通しでやってその日の練習を終える。
選手と指導員はその日の練習について反省をしながら帰る。
一般団員は片づけをして帰る。
だいたい終わるのは午前6時ちょっと過ぎぐらい。
帰ってから、少し仮眠をとって出勤するのが多くの団員のライフスタイルでしたね。
ちなみに、うちの班はこんな感じでしたが、隣の班はもっと厳しく、終了が午前6時30分。
そのため仕事で途中で帰る人も何人かいました。
お茶当番は、班長、副班長など役員を含め、指導員と選手を除いた全員。
ただし当番の日数は新入りが一番多く、役員は少ない。
当番の日は詰め所でガスコンロなどを用意し、お茶の葉を入れ、消防車に積み、休憩が近づくとお湯を沸かしてお茶の準備をしました。
また、練習後は詰め所に帰り残ったお茶の葉を捨て、湯飲みを洗って干しておきます。
だいたいこんな感じの練習が多かったですね。
明日は休日朝練と水出し訓練について書こうと思います。
2009年11月16日
第十ニ話 4月 地区予選(選考会)
5月初めのゴールデンウィーク直前に行われる地区予選、選考会ともいいますが、これは分団役員にとっては最も嫌な行事です。
昔はなかったのですが、合併後、参加チームが増えすぎたため設けられた制度です。
操法の審査基準を要綱で統一し、各審査員は採点シートを受け取ります。
審査員は分団役員、どうしても人がいない場合は年配の班員がなり、自分が実際に行った選手を受け持ちます。
チャンスは1回。
一通りの操法を披露し、それを審査します。
審査が終わると、審査員は集まり、審査表を分団長に渡します。
それを見ながら分団長は誰にも相談することなしにみなが納得してくれる決定をしなければなりません。
この決定かなりもめることもあり、実力が似たり寄ったりだと本当に大変です。
だいたいこの日は朝1時間ほど練習し、6時ぐらいから選考会。
それで解散となり、結果は午前10時から正午の間に分団長から班役員へメールで送信されます。
たいてい班員は詰め所で待機しており、今か今かと判定を待ちます。
ここで選ばれれば、さらなる気合を入れての練習、気が引き締まります。
一方、ここで選考に落ちれば、気が抜けてしまう人と、内心ほっとする人に分かれます。
その後はまったりした雰囲気になります。
地区の誇りをかけた選考会。
いつも冷や冷やモノですね。
明日は操法訓練風景について書こうと思います。
昔はなかったのですが、合併後、参加チームが増えすぎたため設けられた制度です。
操法の審査基準を要綱で統一し、各審査員は採点シートを受け取ります。
審査員は分団役員、どうしても人がいない場合は年配の班員がなり、自分が実際に行った選手を受け持ちます。
チャンスは1回。
一通りの操法を披露し、それを審査します。
審査が終わると、審査員は集まり、審査表を分団長に渡します。
それを見ながら分団長は誰にも相談することなしにみなが納得してくれる決定をしなければなりません。
この決定かなりもめることもあり、実力が似たり寄ったりだと本当に大変です。
だいたいこの日は朝1時間ほど練習し、6時ぐらいから選考会。
それで解散となり、結果は午前10時から正午の間に分団長から班役員へメールで送信されます。
たいてい班員は詰め所で待機しており、今か今かと判定を待ちます。
ここで選ばれれば、さらなる気合を入れての練習、気が引き締まります。
一方、ここで選考に落ちれば、気が抜けてしまう人と、内心ほっとする人に分かれます。
その後はまったりした雰囲気になります。
地区の誇りをかけた選考会。
いつも冷や冷やモノですね。
明日は操法訓練風景について書こうと思います。
2009年11月15日
第十一話 4月 操法激励会
激励会は地区予選(選考会)の直前に行われます。
選考会の後では、勝ったチームはいいのですが、負けたチームは激励になりません。
激励会では、地区の区長、総代、市会議員、駐在所の警察官、OB、分団役員などを呼び、彼らの前で操法練習の成果を披露し、選手一人一人が今後の抱負を述べます。
だいたい班員は練習と同じく朝4時50分に集まり、練習をはじめます。
そして激励会は朝6時ぐらいからはじまります。
せいぜい30分程度で終わる行事です。
班長と副班長の指揮が多く、選手より班役員のほうが緊張しているようなところもあります。
選手が述べる激励はたいてい入賞目指してがんばりますとか、昨年度の経験を生かしてより素晴らしい操法をしますとか、そんな感じですね。
来賓のあいさつも儀礼的なもの。
でも、全班員、激励会では気が引き締まる思いがします。
実際の行事そのものより、操法大会を意識するからだと思います。
明日は地区予選(選考会)を書こうと思います。
選考会の後では、勝ったチームはいいのですが、負けたチームは激励になりません。
激励会では、地区の区長、総代、市会議員、駐在所の警察官、OB、分団役員などを呼び、彼らの前で操法練習の成果を披露し、選手一人一人が今後の抱負を述べます。
だいたい班員は練習と同じく朝4時50分に集まり、練習をはじめます。
そして激励会は朝6時ぐらいからはじまります。
せいぜい30分程度で終わる行事です。
班長と副班長の指揮が多く、選手より班役員のほうが緊張しているようなところもあります。
選手が述べる激励はたいてい入賞目指してがんばりますとか、昨年度の経験を生かしてより素晴らしい操法をしますとか、そんな感じですね。
来賓のあいさつも儀礼的なもの。
でも、全班員、激励会では気が引き締まる思いがします。
実際の行事そのものより、操法大会を意識するからだと思います。
明日は地区予選(選考会)を書こうと思います。
2009年11月14日
コラム2 消防団を自分の意思で辞めることはできるか?
消防団って活動が大変だし、独特のルールや体育会系の雰囲気なんかがあってなかなかなじめない人も多く、活動が嫌で嫌でしかたない人も多いです。
消防団を辞めたい人はたくさんいます。
だいたい班員の半分ぐらいは、活動なんかそっちのけ、操法など叱られなければそれでいい、ただ早く辞めるにはどうしたらいいかばかり考えているような気がします。
でも自分の意思で辞められるかといえば、かなり厳しいのが現実です。
そのため、消防団が嫌で気が狂う人や、消防団を抜けられないことが自殺の原因の一つにもなることもしばしばあります。
嫌になったから辞めたいと言えば、まず先輩達の激しい説得がはじまります。
もうはなから辞めさせるつもりなどさらさらないといった感じで高圧的に無理にでも留まるよう説得されます。
いくら話しても無駄どころか、たとえ自殺するぐらい嫌でもあの手この手で強引に引き止められることは分かりきっていますから、どうしても辞めたい人は、消防団に来ることができなくなります。
消防団に出ないと隣近所から激しく罵倒され、家庭内でももめます。家庭崩壊の原因にもなります。
そして、ものすごい侮蔑を受けます。
情けない奴、消防団すらつとまらないロクデナシと陰口をたたかれ、集団無視や陰湿ないじめへと発展する可能性も否定できません。
誰もが大変な思いをして活動している中で、自分の意思で辞めようとするわけですから、相当な覚悟が必要です。
消防団を辞め激しい差別と聞くに堪えない罵倒を受けるぐらいなら、どんなに嫌な組織でもがまんしてやっていたほうが楽ではないかと感じるほどです。
田舎の消防団では絶えず人手不足で悩んでいます。
だから、嫌で抜けられては、先輩達はいつまでたっても退団できません。
消防団を辞めるということは、自分の重荷を他の誰かに転化することにつながります。
だから退団を口にすると、まるで鬼の子を見るようににらみつけられるのですね。
田舎に住みながら、消防団を自分の意思で辞めるのは並大抵のことではありません。
ただ、ここでは田舎の消防団を例に書いてみました。
このあたりも都会の消防団は比較的、融通が利くようですがね。
そしてどうしても消防団を辞めたくなったら、やっぱり引越ししかありません。
私の班の例を言いますと、
昔ヤンキーの兄ちゃんが、嫌でやめましたが、彼は消防団を辞めたというより、自分の父親とケンカして家を飛び出し、そのまま帰ってこなかっただけのようです。
他には精神に異常をきたしたため例外的に退団が認められたケースや、
やってはいけないことをしたために消防団を追放され気が狂ったケース、
辞めたのはいいが、外を歩けなくなってしまったケースなどなど、
自分の意思で消防団を辞めた場合、まず健常者ではいられません。
お役逃れをした自主退団者に対する同年代男性の憎しみもさることながら、自分の意思で消防団を辞めた人間に過酷な制裁措置をほどこすことによって消防団組織を維持している現状もあります。
考えれば考えるほど厳しい世界です。
まあ、田舎なんかに住むものじゃないですね。
消防団を辞めるのも勧誘を断る時同様、
どうしても嫌ならその地域を出て都会に住む。
経済的な理由などからそれができないなら、がまんして消防団活動をする。
それが田舎の現実です。
消防団はそれほど過酷な組織ですから、
少しでも快適に過ごすために人間関係には細心の注意が必要です。
また、つらい活動も少しでも楽しく行えるようあれこれ考えていく必要があります。
辞めることばかり考えるのではなく、少しでも楽に活動できるように考える。
そんな姿勢が求められていると思います。
そして消防団では、まず失敗しないこと。
そのためには何も新しいことはしないこと。
何も自分の意思は表さず、ただ建前だけを述べ、仮面をかぶってすごすこと。
功績など考えずただ無難なことを行うこと。
そして都合が悪いものには目をつぶり、見ざる言わざる聞かざるの精神でじっと耐えること。
凡庸で目立たないことが大事です。
消防団は上意下達の組織、上の賢い人たちが善処してくれることを祈りましょう。
組織の発展など危ない思いをしてまで消防団員が考えることではありません。
ただ嫌なことには反対し、従わざるを得なければ従う。
辞めることができない組織で辞めざるをえない状況に追い込まれるほど恐ろしいことはありません。
そうならないことを第一に考えるのが消防団員の務めです。
でもどうしても辞めたくなった時はどうするか?
人に相談すればどうにかなるとか言いますが、たいていのことは人に相談すればするほどもめるだけ。ただ混乱するばかり。
そもそも聞くつもりがない相手に相談するのは時間の無駄。
辞めたいときは、先輩に辞表をたたきつけ、村を出て行くしかないようです。
世の中は厳しい。
消防団を辞めたい人はたくさんいます。
だいたい班員の半分ぐらいは、活動なんかそっちのけ、操法など叱られなければそれでいい、ただ早く辞めるにはどうしたらいいかばかり考えているような気がします。
でも自分の意思で辞められるかといえば、かなり厳しいのが現実です。
そのため、消防団が嫌で気が狂う人や、消防団を抜けられないことが自殺の原因の一つにもなることもしばしばあります。
嫌になったから辞めたいと言えば、まず先輩達の激しい説得がはじまります。
もうはなから辞めさせるつもりなどさらさらないといった感じで高圧的に無理にでも留まるよう説得されます。
いくら話しても無駄どころか、たとえ自殺するぐらい嫌でもあの手この手で強引に引き止められることは分かりきっていますから、どうしても辞めたい人は、消防団に来ることができなくなります。
消防団に出ないと隣近所から激しく罵倒され、家庭内でももめます。家庭崩壊の原因にもなります。
そして、ものすごい侮蔑を受けます。
情けない奴、消防団すらつとまらないロクデナシと陰口をたたかれ、集団無視や陰湿ないじめへと発展する可能性も否定できません。
誰もが大変な思いをして活動している中で、自分の意思で辞めようとするわけですから、相当な覚悟が必要です。
消防団を辞め激しい差別と聞くに堪えない罵倒を受けるぐらいなら、どんなに嫌な組織でもがまんしてやっていたほうが楽ではないかと感じるほどです。
田舎の消防団では絶えず人手不足で悩んでいます。
だから、嫌で抜けられては、先輩達はいつまでたっても退団できません。
消防団を辞めるということは、自分の重荷を他の誰かに転化することにつながります。
だから退団を口にすると、まるで鬼の子を見るようににらみつけられるのですね。
田舎に住みながら、消防団を自分の意思で辞めるのは並大抵のことではありません。
ただ、ここでは田舎の消防団を例に書いてみました。
このあたりも都会の消防団は比較的、融通が利くようですがね。
そしてどうしても消防団を辞めたくなったら、やっぱり引越ししかありません。
私の班の例を言いますと、
昔ヤンキーの兄ちゃんが、嫌でやめましたが、彼は消防団を辞めたというより、自分の父親とケンカして家を飛び出し、そのまま帰ってこなかっただけのようです。
他には精神に異常をきたしたため例外的に退団が認められたケースや、
やってはいけないことをしたために消防団を追放され気が狂ったケース、
辞めたのはいいが、外を歩けなくなってしまったケースなどなど、
自分の意思で消防団を辞めた場合、まず健常者ではいられません。
お役逃れをした自主退団者に対する同年代男性の憎しみもさることながら、自分の意思で消防団を辞めた人間に過酷な制裁措置をほどこすことによって消防団組織を維持している現状もあります。
考えれば考えるほど厳しい世界です。
まあ、田舎なんかに住むものじゃないですね。
消防団を辞めるのも勧誘を断る時同様、
どうしても嫌ならその地域を出て都会に住む。
経済的な理由などからそれができないなら、がまんして消防団活動をする。
それが田舎の現実です。
消防団はそれほど過酷な組織ですから、
少しでも快適に過ごすために人間関係には細心の注意が必要です。
また、つらい活動も少しでも楽しく行えるようあれこれ考えていく必要があります。
辞めることばかり考えるのではなく、少しでも楽に活動できるように考える。
そんな姿勢が求められていると思います。
そして消防団では、まず失敗しないこと。
そのためには何も新しいことはしないこと。
何も自分の意思は表さず、ただ建前だけを述べ、仮面をかぶってすごすこと。
功績など考えずただ無難なことを行うこと。
そして都合が悪いものには目をつぶり、見ざる言わざる聞かざるの精神でじっと耐えること。
凡庸で目立たないことが大事です。
消防団は上意下達の組織、上の賢い人たちが善処してくれることを祈りましょう。
組織の発展など危ない思いをしてまで消防団員が考えることではありません。
ただ嫌なことには反対し、従わざるを得なければ従う。
辞めることができない組織で辞めざるをえない状況に追い込まれるほど恐ろしいことはありません。
そうならないことを第一に考えるのが消防団員の務めです。
でもどうしても辞めたくなった時はどうするか?
人に相談すればどうにかなるとか言いますが、たいていのことは人に相談すればするほどもめるだけ。ただ混乱するばかり。
そもそも聞くつもりがない相手に相談するのは時間の無駄。
辞めたいときは、先輩に辞表をたたきつけ、村を出て行くしかないようです。
世の中は厳しい。
2009年11月14日
第十話 4月 操法指導会
毎年2回行われていた指導会も今年は1回だったそうで、特にこの辺りも変更が多いのでなんともいえないのですが、基本的には2回、4月下旬と5月中旬にあります。
まず4月下旬の指導会ですが、こちらは操法の模範を消防団員に示す会ですね。
特に指導されることはありません。
その年の操法の指導方針の周知徹底も行います。
最初に模範となるチームが選ばれ、全団員の前で模範演技を披露します。
最初はイメージを植えつけるため、通しでひととおり行います。
その後、それぞれの選手に分かれ、一人一人に消防署員がつき動作を一つずつ説明します。
動作ごとにとめ、消防署員が説明します。
全消防団員が集まると混雑しすぎるので、その年の選手と指導員(前年度の選手)、班役員のみの参加となります。
解説が始まるとその年の選手と指導員は自分達の関わる選手のところにいってつづなりになって、その指導を聞きます。
ノートを持っていって、一語一句チェックしたり、今年の方針はどうだとかメモします。
事前に要綱なども取り寄せて研究しておくこともあります。
指導会が終わると、詰め所に帰って、ビデオを見ながら戦略を練ります。
ここで練習方針も決めるのですが、なかなか厳しい意見も出てモチベーションが落ちることもあります。
練習はじめのほんわかした雰囲気もこのころには薄れ、みんなかっかしています。
そして翌日の練習から、その指導要領に沿ったより厳しい訓練となります。
次にあるのが5月中旬の指導会。
こちらは地区予選を勝ち抜いた大会出場チームのみとなります。
そして今度は実際に操法を行うので片付けが必要となり、片付けのため、対象チームの全班員が参加となります。
前回は展示でしたが、今回は本当に指導してくれる指導会で、順番に操法を行い、その後、消防署員から指導を受けます。
消防署員にはさまざまな人がいて、厳しい人とか、性格が悪い人とか、そこまで洗練された操法を消防団に求めるのは酷だと考えているため、それほど指摘しない人とか、本当にひとそれぞれで指導にばらつきがあります。
当たった人がいい人ならいいのですが、意地の悪い人だとかなりへこむこともあるようです。
この指導会では実際に消防署員が採点を行い、それを後で渡してくれます。
その紙には、本当にこと細かくミスした箇所とか改善点とか書いてあり、勉強になります。(もちろん採点者によりますが)
4月下旬の指導会は展示が主であり、全団一斉に行い終了も一緒ですが、こちらの指導会は、自分達の指導のために行うものですから、自分達の指導さえ受ければ帰ってもいいのです。
指導を受けるために来て、指導が終われば帰ります。
でも実際は、敵を知るため、みんな早く来て遅くまで残って、特に伝統的に強い班の操法を見ていきます。
この頃にはすでに優勝候補は輝いているものです。
あそこの2番員はどうだとか、あそこの班はどうだとか?
彼らの練習成果を見ながらあれこれ思索します。
そして指導会の後はやはり詰め所に集まって作戦タイム。
やはりまた厳しい意見が出て気が引き締まります。
このころはもう大会までのラストスパート。
班内の緊張も高まり、ピリピリしています。
5月中旬の指導会でだいたい上位入賞チームは見えてきます。
そしてこれがすむと気持ち的にも操法大会が直前に感じられるものです。
明日は激励会について書きたいと思います。
まず4月下旬の指導会ですが、こちらは操法の模範を消防団員に示す会ですね。
特に指導されることはありません。
その年の操法の指導方針の周知徹底も行います。
最初に模範となるチームが選ばれ、全団員の前で模範演技を披露します。
最初はイメージを植えつけるため、通しでひととおり行います。
その後、それぞれの選手に分かれ、一人一人に消防署員がつき動作を一つずつ説明します。
動作ごとにとめ、消防署員が説明します。
全消防団員が集まると混雑しすぎるので、その年の選手と指導員(前年度の選手)、班役員のみの参加となります。
解説が始まるとその年の選手と指導員は自分達の関わる選手のところにいってつづなりになって、その指導を聞きます。
ノートを持っていって、一語一句チェックしたり、今年の方針はどうだとかメモします。
事前に要綱なども取り寄せて研究しておくこともあります。
指導会が終わると、詰め所に帰って、ビデオを見ながら戦略を練ります。
ここで練習方針も決めるのですが、なかなか厳しい意見も出てモチベーションが落ちることもあります。
練習はじめのほんわかした雰囲気もこのころには薄れ、みんなかっかしています。
そして翌日の練習から、その指導要領に沿ったより厳しい訓練となります。
次にあるのが5月中旬の指導会。
こちらは地区予選を勝ち抜いた大会出場チームのみとなります。
そして今度は実際に操法を行うので片付けが必要となり、片付けのため、対象チームの全班員が参加となります。
前回は展示でしたが、今回は本当に指導してくれる指導会で、順番に操法を行い、その後、消防署員から指導を受けます。
消防署員にはさまざまな人がいて、厳しい人とか、性格が悪い人とか、そこまで洗練された操法を消防団に求めるのは酷だと考えているため、それほど指摘しない人とか、本当にひとそれぞれで指導にばらつきがあります。
当たった人がいい人ならいいのですが、意地の悪い人だとかなりへこむこともあるようです。
この指導会では実際に消防署員が採点を行い、それを後で渡してくれます。
その紙には、本当にこと細かくミスした箇所とか改善点とか書いてあり、勉強になります。(もちろん採点者によりますが)
4月下旬の指導会は展示が主であり、全団一斉に行い終了も一緒ですが、こちらの指導会は、自分達の指導のために行うものですから、自分達の指導さえ受ければ帰ってもいいのです。
指導を受けるために来て、指導が終われば帰ります。
でも実際は、敵を知るため、みんな早く来て遅くまで残って、特に伝統的に強い班の操法を見ていきます。
この頃にはすでに優勝候補は輝いているものです。
あそこの2番員はどうだとか、あそこの班はどうだとか?
彼らの練習成果を見ながらあれこれ思索します。
そして指導会の後はやはり詰め所に集まって作戦タイム。
やはりまた厳しい意見が出て気が引き締まります。
このころはもう大会までのラストスパート。
班内の緊張も高まり、ピリピリしています。
5月中旬の指導会でだいたい上位入賞チームは見えてきます。
そしてこれがすむと気持ち的にも操法大会が直前に感じられるものです。
明日は激励会について書きたいと思います。
2009年11月13日
第九話 4月 分団総会
分団総会では、前年度の分団の会計報告とお疲れさま会があります。
参加者は、現年度の分団役員、前年度の分団役員(退団者)、各班の班長と副班長、3月31日で退団した人。
それに地区の各総代、区長、市議会議員などを呼びます。
だいたい午後5時集合で午後6時から行います。
場所は、近所の料亭になることもあれば、地区の公民館になることもあります。
分団長が決めるのですが、料亭だとお金はかかりますが設定が楽で、公民館だと何から何まで分団役員が行わなければならないので大変ですが、お金はかからず、時間が比較的自由に使えます。
分団役員は3人、分団長、副分団長、部長。
基本的には、分団に上がって1年目が部長、2年目が副分団長、3年目が分団長で、分団長を終えると退団となります。
役柄は、分団長は分団活動の切り盛りを行い、副分団長は分団長の補佐、部長は分団長について分団活動の基本を勉強します。
会計は部長が行います。
4月初め、分団長の指導の下、部長が会場設定を行います。
当日は、部長が受付とお金の収受をします。
確か一人5千円ぐらいだったように記憶しています。(料亭で行う場合)
この費用は分団役員は分団費から、班役員と対談者は出身班から出ます。
副分団長の合図ではじまり、まず分団長のあいさつから昨年度の行事報告と会計報告、会計監査報告と続きます。
行事報告は分団長、会計報告は副分団長、監査報告は、退団者にお願いしてやってもらいます。
会計監査といっても、支出入の一覧表にひととおり目を通し、ハンコを推すだけですがね。
そして次に今年度の行事予定と予算案の発表が分団長からあり、次に分団役員の紹介、分団役員は一人一人コメントを言います。
これで一通り総会は終わり、次に来賓あいさつとなります。
区長会長、市議会議員のあいさつの後、退団者の紹介があり、退団者は一人一人コメントをします。
そして退団者代表者のあいさつがあり、それでひととおりの行事が終わり、懇親会になります。
懇親会では、方面隊長(副団長)クラスのあいさつではじまり、乾杯と続きます。
※消防団は上から団長、副団長、分団長、副分団長、部長、班長の順になっています。団長、副団長は全市的な組織です。
懇親会は1時間程度で終わり、いつもながらの万歳三唱と火の用心三唱、閉会のことばでしめられます。
だいたい午後6時にはじまって懇親会が終わるのが午後8時ぐらいですね。
総会についてはざっとこんな感じです。
明日は操法指導会について書こうと思います。
参加者は、現年度の分団役員、前年度の分団役員(退団者)、各班の班長と副班長、3月31日で退団した人。
それに地区の各総代、区長、市議会議員などを呼びます。
だいたい午後5時集合で午後6時から行います。
場所は、近所の料亭になることもあれば、地区の公民館になることもあります。
分団長が決めるのですが、料亭だとお金はかかりますが設定が楽で、公民館だと何から何まで分団役員が行わなければならないので大変ですが、お金はかからず、時間が比較的自由に使えます。
分団役員は3人、分団長、副分団長、部長。
基本的には、分団に上がって1年目が部長、2年目が副分団長、3年目が分団長で、分団長を終えると退団となります。
役柄は、分団長は分団活動の切り盛りを行い、副分団長は分団長の補佐、部長は分団長について分団活動の基本を勉強します。
会計は部長が行います。
4月初め、分団長の指導の下、部長が会場設定を行います。
当日は、部長が受付とお金の収受をします。
確か一人5千円ぐらいだったように記憶しています。(料亭で行う場合)
この費用は分団役員は分団費から、班役員と対談者は出身班から出ます。
副分団長の合図ではじまり、まず分団長のあいさつから昨年度の行事報告と会計報告、会計監査報告と続きます。
行事報告は分団長、会計報告は副分団長、監査報告は、退団者にお願いしてやってもらいます。
会計監査といっても、支出入の一覧表にひととおり目を通し、ハンコを推すだけですがね。
そして次に今年度の行事予定と予算案の発表が分団長からあり、次に分団役員の紹介、分団役員は一人一人コメントを言います。
これで一通り総会は終わり、次に来賓あいさつとなります。
区長会長、市議会議員のあいさつの後、退団者の紹介があり、退団者は一人一人コメントをします。
そして退団者代表者のあいさつがあり、それでひととおりの行事が終わり、懇親会になります。
懇親会では、方面隊長(副団長)クラスのあいさつではじまり、乾杯と続きます。
※消防団は上から団長、副団長、分団長、副分団長、部長、班長の順になっています。団長、副団長は全市的な組織です。
懇親会は1時間程度で終わり、いつもながらの万歳三唱と火の用心三唱、閉会のことばでしめられます。
だいたい午後6時にはじまって懇親会が終わるのが午後8時ぐらいですね。
総会についてはざっとこんな感じです。
明日は操法指導会について書こうと思います。
2009年11月12日
第八話 4月~5月 操法訓練(そうほうくんれん)
消防団活動で何が一番つらいかといえば4月5月の操法訓練。
操法大会に向けての訓練を行いながら、消火活動の基本を勉強する訓練ですが、皆忙しい社会人ばかり、なかなか訓練の時間がとれない。
そこで早朝4時起きなどという無茶苦茶なスケジュールになるわけで、
朝起きるのが本当につらい。
問題もないわけではなく、この期間中、寝不足から会社の行き帰り居眠り運転をし、追突事故を起こす班員もちらほらみられます。
睡眠時間がしっかりとれないこの時期は、みんなの心も殺伐としてきて本当に怖い。
この時期になるといつもなんとかならないものかと思います。
操法大会は、大変大きな問題です。
どれだけ過酷な訓練か実感してもらうため、ここに今年度の練習日程を紹介しようと思います。
練習期間:4月1日~5月31日の2カ月間
練習場所:早朝練習は公園、夜間練習は詰め所
練習時間:平日は午前4時50分集合 5時~6時練習(1時間)
土日は午前4時50分集合 5時~8時練習(3時間)
夜間練習は午後7時50分集合 8時~9時練習(1時間)
2009年4月
1日~3日(3日間)午後7時50分集合 約1時間 合計3時間
7日~10日(4日間)午前4時50分集合 約1時間 合計4時間
11日~12日(2日間)午前4時50分集合 約3時間 合計6時間
14日~17日(4日間)午前4時50分集合 約1時間 合計4時間
18日~19日(2日間)午前4時50分集合 約3時間 合計6時間
21日~24日(4日間)午前4時50分集合 約1時間 合計4時間
25日~26日(2日間)午前4時50分集合 約3時間 合計6時間
28日~30日(3日間)午前4時50分集合 約1時間 合計3時間
合計 24日間(休みは6日間だけ) 36時間
※平成21年度は最初の指導会はありませんでした。
5月
1日~2日(2日間)午前4時50分集合 約1時間 合計2時間
10日(1日間)指導会 午前6時(班によって違う)から約半日 合計6時間
12日~13日(2日間)午前4時50分集合 約1時間 合計2時間
15日(1日間)午前4時50分集合 約1時間 合計1時間
16日~17日(2日間)午前4時50分集合 約3時間 合計6時間
19日~20日(2日間)午前4時50分集合 約1時間 合計2時間
22日(1日間)午前4時50分集合 約1時間 合計1時間
23日~24日(2日間)午前4時50分集合 約3時間 合計6時間
26日~27日(2日間)午前4時50分集合 約1時間 合計2時間
29日(1日間)午前4時50分集合 約1時間 合計1時間
30日(1日間)ほぼ終日 約12時間 合計12時間
31日(1日間)操法大会 終日 合計12時間
合計 18日間(休みは13日間) 53時間
総合計 42日間(休みは19日間のみ) 89時間
※うちの班は比較的やさしいほうです。県大会出場の伝統があるような厳しい班ではさらに過酷な訓練が待っています。
仕事と家庭とプライベートがあってさらにこれだけの時間を拘束されるわけですから、本当に4月5月は消防に人生を捧げているのではないかと感じてしまいます。
これは一般団員の話であって、分団役員や班役員はさらに多くの時間を消防団にとられます。
消防団が第二の仕事といわれる由縁です。
でも安心してください。4月、5月以外の消防団活動はそれほど過酷じゃありませんから。
そしてまあ、操法大会が終われば、その年の消防団活動の半分が終わったともいわれますね。
それだけ操法大会の消防団活動に占める割合は大きいです。
本当に操法大会は大きな問題ですね。
操法大会には2段階あります。
地区予選と操法大会です。
地区予選に勝たなければ操法大会に出場することができません。
第一段階は、基本動作を覚え、操法を一通りできるようにし、4月下旬に行われる指導会に備えます。
指導会は4月下旬と5月中旬の2度あり、
4月下旬に行われる指導会は、全消防団が対象であり、その年の操法方針を実際の演技を見ながら勉強します。
いつも不思議に思うですが、操法の要綱が毎年微妙に違います。
とびの持ち方や停止位置などなど、担当者の気分で決められているのではないかと思われるほどです。
毎年混乱をきたしています。
とりあえず統一したものを決め、毎年コロコロ変えるのはやめてほしいと思います。
最初の指導会が終わると、そのやり方に従って、練習を開始します。
そして5月初旬のゴールデンウィークの直前ぐらいに地区予選を行い操法出場班を決めます。
地区予選は選考会と呼ばれ、分団指導の下、地区の小学校で行われます。
出場班を選ばなければいけない分団役員にとってはものすごく嫌な行事です。
選考会に先立ち、激励会が開かれます。
選考会後だと選考からもれた班は激励会ができなくなるので、たいてい選考会直前に行います。
地区の区長、総代、市会議員、駐在所の警察官、OB、分団役員などを呼び、彼らの前で操法練習の成果を披露し、選手一人一人が今後の抱負を述べます。
だいたい班員は練習と同じく朝4時50分に集まり、練習をはじめます。
そして激励会は朝6時ぐらいからはじまります。
せいぜい30分程度で終わる行事です。
選考会では前日各班とも準備に忙しく、休みが続く日に行われます。
前日準備をし、当日の早朝行うわけです。
チャンスは1回。
班員と分団役員、協力役員(他分団の協力者)の前で操法を披露します。
審査員をする役員はそれぞれ審査用紙を手に採点します。
審査員は1番員経験者には1番員、2番員経験者には2番員とそれぞれ経験者が行うこととなります。
その採点用紙を集め、誰にも相談することなしにその日のうちに分団長が決めます。
あきらかに優劣が際立っている時はいいのですが、かなりきわどいときなどは、分団長は大変です。
出身班や出て欲しい班をひいきしていないかといつも疑惑の目にさらされ、分団長の決定に意義ありともめることもしばしばあります。
隣の分団では負けた班の班長が不正があったのではないかといって分団長にくってかかっていました。
みんな地区の誇りと伝統をかけて闘っているだけに真剣そのものです。
それだけにカッカしていて、些細なことでもかみついてきます。
見ていて怖かったですね。
でも一度下した決定は絶対に覆してはいけません。
決定を下す時、分団長は全班員に対しそれをしっかり説明し、納得してもらえるようにしておかなければいけません。
以前は選考会はなく、全班が操法大会に出場できました。しかし、合併し、操法大会の出場チームが増えすぎたため、選考会で振り落とさざるをえなくなりました。
身内を選考しなければいけない嫌な行事ができたものです。
そのうえ、昔はどの班も操法大会までしっかり操法の指導を受けることができたのですが、合併後は選考会で勝ったチームしかそれ以後の指導を受けることができなくなりました。
負けたチームは操法の指導さえ受けられません。
市町村合併は多くの問題をつくりました。
操法についても例外ではありません。
選考会が終わると勝ったチームは操法大会へ向けての猛練習。
負けたチームは、練習日程を大幅に削減し、来年の大会に向けた練習と操法の基本動作の復習を行います。
そして5月中旬に2回目の指導会が開かれます。
この指導会では、大会出場チームのみの参加となります。
ここで消防団本部の担当職員の前で操法を披露し、厳しい審査を受けます。
言葉がやんわりしていて、やさしい職員もいるのですが、ひどいことを平気で言う職員もおり、あまり気分のいいものではないですね。
指摘するべき点は指摘してくれなければ困りますが、嫌味はやめてほしいと思います。
指導会が終わると出場班はラストスパート。
規定の練習時間はあくまで建前であり、先ほど一覧表にした時間以上、みんながんばってしまいます。
なんたってやるからには3位までに入賞し賞がとりたいですから。
この時期は本当にピリピリしています。消防団内部ももめにもめます。
私のように勝負事があまり好きでない温和な性格の団員は、練習をがんばりながら、この時期が早く終わってくれることをただ祈っています。
でも好きな人はやはり好きですね、勝負となると目がキラキラしてくる人もいます。
そして5月下旬の操法大会へと向かうのですが。
練習についてはざっとこんな感じです。
明日は4月下旬に行われる分団の総会について書こうと思います。
操法大会に向けての訓練を行いながら、消火活動の基本を勉強する訓練ですが、皆忙しい社会人ばかり、なかなか訓練の時間がとれない。
そこで早朝4時起きなどという無茶苦茶なスケジュールになるわけで、
朝起きるのが本当につらい。
問題もないわけではなく、この期間中、寝不足から会社の行き帰り居眠り運転をし、追突事故を起こす班員もちらほらみられます。
睡眠時間がしっかりとれないこの時期は、みんなの心も殺伐としてきて本当に怖い。
この時期になるといつもなんとかならないものかと思います。
操法大会は、大変大きな問題です。
どれだけ過酷な訓練か実感してもらうため、ここに今年度の練習日程を紹介しようと思います。
練習期間:4月1日~5月31日の2カ月間
練習場所:早朝練習は公園、夜間練習は詰め所
練習時間:平日は午前4時50分集合 5時~6時練習(1時間)
土日は午前4時50分集合 5時~8時練習(3時間)
夜間練習は午後7時50分集合 8時~9時練習(1時間)
2009年4月
1日~3日(3日間)午後7時50分集合 約1時間 合計3時間
7日~10日(4日間)午前4時50分集合 約1時間 合計4時間
11日~12日(2日間)午前4時50分集合 約3時間 合計6時間
14日~17日(4日間)午前4時50分集合 約1時間 合計4時間
18日~19日(2日間)午前4時50分集合 約3時間 合計6時間
21日~24日(4日間)午前4時50分集合 約1時間 合計4時間
25日~26日(2日間)午前4時50分集合 約3時間 合計6時間
28日~30日(3日間)午前4時50分集合 約1時間 合計3時間
合計 24日間(休みは6日間だけ) 36時間
※平成21年度は最初の指導会はありませんでした。
5月
1日~2日(2日間)午前4時50分集合 約1時間 合計2時間
10日(1日間)指導会 午前6時(班によって違う)から約半日 合計6時間
12日~13日(2日間)午前4時50分集合 約1時間 合計2時間
15日(1日間)午前4時50分集合 約1時間 合計1時間
16日~17日(2日間)午前4時50分集合 約3時間 合計6時間
19日~20日(2日間)午前4時50分集合 約1時間 合計2時間
22日(1日間)午前4時50分集合 約1時間 合計1時間
23日~24日(2日間)午前4時50分集合 約3時間 合計6時間
26日~27日(2日間)午前4時50分集合 約1時間 合計2時間
29日(1日間)午前4時50分集合 約1時間 合計1時間
30日(1日間)ほぼ終日 約12時間 合計12時間
31日(1日間)操法大会 終日 合計12時間
合計 18日間(休みは13日間) 53時間
総合計 42日間(休みは19日間のみ) 89時間
※うちの班は比較的やさしいほうです。県大会出場の伝統があるような厳しい班ではさらに過酷な訓練が待っています。
仕事と家庭とプライベートがあってさらにこれだけの時間を拘束されるわけですから、本当に4月5月は消防に人生を捧げているのではないかと感じてしまいます。
これは一般団員の話であって、分団役員や班役員はさらに多くの時間を消防団にとられます。
消防団が第二の仕事といわれる由縁です。
でも安心してください。4月、5月以外の消防団活動はそれほど過酷じゃありませんから。
そしてまあ、操法大会が終われば、その年の消防団活動の半分が終わったともいわれますね。
それだけ操法大会の消防団活動に占める割合は大きいです。
本当に操法大会は大きな問題ですね。
操法大会には2段階あります。
地区予選と操法大会です。
地区予選に勝たなければ操法大会に出場することができません。
第一段階は、基本動作を覚え、操法を一通りできるようにし、4月下旬に行われる指導会に備えます。
指導会は4月下旬と5月中旬の2度あり、
4月下旬に行われる指導会は、全消防団が対象であり、その年の操法方針を実際の演技を見ながら勉強します。
いつも不思議に思うですが、操法の要綱が毎年微妙に違います。
とびの持ち方や停止位置などなど、担当者の気分で決められているのではないかと思われるほどです。
毎年混乱をきたしています。
とりあえず統一したものを決め、毎年コロコロ変えるのはやめてほしいと思います。
最初の指導会が終わると、そのやり方に従って、練習を開始します。
そして5月初旬のゴールデンウィークの直前ぐらいに地区予選を行い操法出場班を決めます。
地区予選は選考会と呼ばれ、分団指導の下、地区の小学校で行われます。
出場班を選ばなければいけない分団役員にとってはものすごく嫌な行事です。
選考会に先立ち、激励会が開かれます。
選考会後だと選考からもれた班は激励会ができなくなるので、たいてい選考会直前に行います。
地区の区長、総代、市会議員、駐在所の警察官、OB、分団役員などを呼び、彼らの前で操法練習の成果を披露し、選手一人一人が今後の抱負を述べます。
だいたい班員は練習と同じく朝4時50分に集まり、練習をはじめます。
そして激励会は朝6時ぐらいからはじまります。
せいぜい30分程度で終わる行事です。
選考会では前日各班とも準備に忙しく、休みが続く日に行われます。
前日準備をし、当日の早朝行うわけです。
チャンスは1回。
班員と分団役員、協力役員(他分団の協力者)の前で操法を披露します。
審査員をする役員はそれぞれ審査用紙を手に採点します。
審査員は1番員経験者には1番員、2番員経験者には2番員とそれぞれ経験者が行うこととなります。
その採点用紙を集め、誰にも相談することなしにその日のうちに分団長が決めます。
あきらかに優劣が際立っている時はいいのですが、かなりきわどいときなどは、分団長は大変です。
出身班や出て欲しい班をひいきしていないかといつも疑惑の目にさらされ、分団長の決定に意義ありともめることもしばしばあります。
隣の分団では負けた班の班長が不正があったのではないかといって分団長にくってかかっていました。
みんな地区の誇りと伝統をかけて闘っているだけに真剣そのものです。
それだけにカッカしていて、些細なことでもかみついてきます。
見ていて怖かったですね。
でも一度下した決定は絶対に覆してはいけません。
決定を下す時、分団長は全班員に対しそれをしっかり説明し、納得してもらえるようにしておかなければいけません。
以前は選考会はなく、全班が操法大会に出場できました。しかし、合併し、操法大会の出場チームが増えすぎたため、選考会で振り落とさざるをえなくなりました。
身内を選考しなければいけない嫌な行事ができたものです。
そのうえ、昔はどの班も操法大会までしっかり操法の指導を受けることができたのですが、合併後は選考会で勝ったチームしかそれ以後の指導を受けることができなくなりました。
負けたチームは操法の指導さえ受けられません。
市町村合併は多くの問題をつくりました。
操法についても例外ではありません。
選考会が終わると勝ったチームは操法大会へ向けての猛練習。
負けたチームは、練習日程を大幅に削減し、来年の大会に向けた練習と操法の基本動作の復習を行います。
そして5月中旬に2回目の指導会が開かれます。
この指導会では、大会出場チームのみの参加となります。
ここで消防団本部の担当職員の前で操法を披露し、厳しい審査を受けます。
言葉がやんわりしていて、やさしい職員もいるのですが、ひどいことを平気で言う職員もおり、あまり気分のいいものではないですね。
指摘するべき点は指摘してくれなければ困りますが、嫌味はやめてほしいと思います。
指導会が終わると出場班はラストスパート。
規定の練習時間はあくまで建前であり、先ほど一覧表にした時間以上、みんながんばってしまいます。
なんたってやるからには3位までに入賞し賞がとりたいですから。
この時期は本当にピリピリしています。消防団内部ももめにもめます。
私のように勝負事があまり好きでない温和な性格の団員は、練習をがんばりながら、この時期が早く終わってくれることをただ祈っています。
でも好きな人はやはり好きですね、勝負となると目がキラキラしてくる人もいます。
そして5月下旬の操法大会へと向かうのですが。
練習についてはざっとこんな感じです。
明日は4月下旬に行われる分団の総会について書こうと思います。
2009年11月11日
第七話 4月 操法訓練(そうほうくんれん)はじめ
5月下旬に開かれる操法大会に向けての操法訓練は4月1日に開始します。
最初の一週間は体慣らしのため、晩8時に詰め所に集まって1時間ほど基本動作の訓練を行い、
その後は操法大会が終わるまでずっと、毎朝4時に起き準備をすませ4時50分に近所の公園に集まって5時から1時間30分ほど訓練を行います。
5月初旬のゴールデンウィークを除いて、操法の練習は週6日なので、ほぼ毎日あります。
この期間は朝が早いのでとてもつらいです。
操法の練習はじめの一週間は、その後の朝練とは違い、仕事帰り集まれる人だけ集まってほんわかと行います。
だいたい開始は午後8時。
初日はOBと分団役員にも来てもらいます。
班員は消防活動服、選手は消防活動服にヘルメット、地下足袋姿で練習にのぞみます。
選手は5分ほど詰め所周辺をジョギングし、体操します。
その間に班員は詰め所の下の階、車庫から消防車を出し、練習スペースをつくります。
いつでも操法練習ができるように車庫の地面にはあらかじめ操法用の2本線が引かれています。
最初の練習は、この線につく訓練と後ろの線から前の線へと移動する訓練です。
これを「集まれ!」の訓練と呼んでいます。
最初の「集まれ!」がばしっときまるとその後の操法にも張り合いが出てかっこよく見えます。
上意入賞するチームは「集まれ!」の段階から違うものです。
「集まれ!」では、背筋を伸ばし“きおつけ”“なおれ”“休め”などの動作をし、線から線へ走って移動するだけです。
でも実際やってみると、走りすぎて停止線をはみだしてしまったり、手が振れていなかったり、歩数がまちまちだったり、横の人と呼吸が合わなかったりと、大変難しいものです。
横の人と呼吸を合わせ、横から見ればまったく重なって見えるようになるのが理想ですが、そこまでできるチームはまずありません。
まだ寒さが残る4月、車庫で行う初日の練習は、これからはじまる厳しい訓練へ向けての前奏曲。
気が引き締まる思いがします。
明日は操法訓練について書きたいと思います。
最初の一週間は体慣らしのため、晩8時に詰め所に集まって1時間ほど基本動作の訓練を行い、
その後は操法大会が終わるまでずっと、毎朝4時に起き準備をすませ4時50分に近所の公園に集まって5時から1時間30分ほど訓練を行います。
5月初旬のゴールデンウィークを除いて、操法の練習は週6日なので、ほぼ毎日あります。
この期間は朝が早いのでとてもつらいです。
操法の練習はじめの一週間は、その後の朝練とは違い、仕事帰り集まれる人だけ集まってほんわかと行います。
だいたい開始は午後8時。
初日はOBと分団役員にも来てもらいます。
班員は消防活動服、選手は消防活動服にヘルメット、地下足袋姿で練習にのぞみます。
選手は5分ほど詰め所周辺をジョギングし、体操します。
その間に班員は詰め所の下の階、車庫から消防車を出し、練習スペースをつくります。
いつでも操法練習ができるように車庫の地面にはあらかじめ操法用の2本線が引かれています。
最初の練習は、この線につく訓練と後ろの線から前の線へと移動する訓練です。
これを「集まれ!」の訓練と呼んでいます。
最初の「集まれ!」がばしっときまるとその後の操法にも張り合いが出てかっこよく見えます。
上意入賞するチームは「集まれ!」の段階から違うものです。
「集まれ!」では、背筋を伸ばし“きおつけ”“なおれ”“休め”などの動作をし、線から線へ走って移動するだけです。
でも実際やってみると、走りすぎて停止線をはみだしてしまったり、手が振れていなかったり、歩数がまちまちだったり、横の人と呼吸が合わなかったりと、大変難しいものです。
横の人と呼吸を合わせ、横から見ればまったく重なって見えるようになるのが理想ですが、そこまでできるチームはまずありません。
まだ寒さが残る4月、車庫で行う初日の練習は、これからはじまる厳しい訓練へ向けての前奏曲。
気が引き締まる思いがします。
明日は操法訓練について書きたいと思います。
2009年11月10日
第六話 4月 祭りの後の防火水槽と水利の点検
祭りの後、弁当を食べまったりした後、器具の点検と数量確認と詰め所の掃除をし、
それから防火水槽と水利点検に行きます。
火事の時の水利確認もありますので、出動班員全員で消防車に乗り、区域内の防火水槽を一つ一つ見回ります。
防火水槽に着くと、消防車を停め、マンホールの蓋を開け、貯水量と、水が出るかどうか栓をひねり調べます。
水が少なかったり、栓をひねっても水が出ない時は、分団長を経由して消防団本部へ連絡してもらいます。
このマンホールがすごく重い。
栓も堅くて四苦八苦することもあります。
水利は防火水槽だけでなく、消火栓もあります。
こちらは道路わきに設置されており、すごく分かりづらい。
だから先輩から後輩へ一つ一つ場所を教えていく必要があります。
こちらの蓋はさらに無茶苦茶重い。
とてもじゃないが持ち上げることなどできないので、器具を使ってずらして空けるのですが、時々蓋が壊れていたりして、大変。
土砂に埋もれていて掘り出さなければいけなかったり、
蓋を開けたらびっくり、排水管が詰まっていて中が水没していたり、
ひどいのになるとケースの中に土砂が流れ込んでいて、バケツでかきだしたり、
消火栓の痛み具合はひどいですね。
なかなか修理の予算がつかないようです。
全部まわり終わるとだいたい午後3時過ぎになっています。
その後はOBとの懇親会。
OBと分団役員がすでに詰め所で待っていて、班員の到着を待って宴会となります。
いつもオードブルを注文してみんなでお酒を飲みながら歓談します。
その時、まだ酔いが回っていない頃は操法大会のビデオを見ます。
そこで新入団員は操法なるものを知るのですが。
そして来年の選手はその場でそのビデオを借りていきます。
そして酔いが回ると次は・・・
なぜかいつもAV(アダルトビデオ)を見ますね。
まだ日も高いのに。
アダルトビデオでエッチな会話を楽しみ、それからほろ酔いかげんでお開きとなります。
だいたい午後5時ぐらいには家に帰ります。
祭りの日は、消防団は消防団でけっこう楽しめますね。
消防団がわきあいあいとしているのはこの日まで、祭りが過ぎると操法大会に向けての練習、みんなぴりぴりしだします。
次に楽しく歓談できるのは、操法が終わった後の飲み会。
それまでしばし消防団の厳しい面を見ることになります。
明日は操法練習はじめの話をします。
それから防火水槽と水利点検に行きます。
火事の時の水利確認もありますので、出動班員全員で消防車に乗り、区域内の防火水槽を一つ一つ見回ります。
防火水槽に着くと、消防車を停め、マンホールの蓋を開け、貯水量と、水が出るかどうか栓をひねり調べます。
水が少なかったり、栓をひねっても水が出ない時は、分団長を経由して消防団本部へ連絡してもらいます。
このマンホールがすごく重い。
栓も堅くて四苦八苦することもあります。
水利は防火水槽だけでなく、消火栓もあります。
こちらは道路わきに設置されており、すごく分かりづらい。
だから先輩から後輩へ一つ一つ場所を教えていく必要があります。
こちらの蓋はさらに無茶苦茶重い。
とてもじゃないが持ち上げることなどできないので、器具を使ってずらして空けるのですが、時々蓋が壊れていたりして、大変。
土砂に埋もれていて掘り出さなければいけなかったり、
蓋を開けたらびっくり、排水管が詰まっていて中が水没していたり、
ひどいのになるとケースの中に土砂が流れ込んでいて、バケツでかきだしたり、
消火栓の痛み具合はひどいですね。
なかなか修理の予算がつかないようです。
全部まわり終わるとだいたい午後3時過ぎになっています。
その後はOBとの懇親会。
OBと分団役員がすでに詰め所で待っていて、班員の到着を待って宴会となります。
いつもオードブルを注文してみんなでお酒を飲みながら歓談します。
その時、まだ酔いが回っていない頃は操法大会のビデオを見ます。
そこで新入団員は操法なるものを知るのですが。
そして来年の選手はその場でそのビデオを借りていきます。
そして酔いが回ると次は・・・
なぜかいつもAV(アダルトビデオ)を見ますね。
まだ日も高いのに。
アダルトビデオでエッチな会話を楽しみ、それからほろ酔いかげんでお開きとなります。
だいたい午後5時ぐらいには家に帰ります。
祭りの日は、消防団は消防団でけっこう楽しめますね。
消防団がわきあいあいとしているのはこの日まで、祭りが過ぎると操法大会に向けての練習、みんなぴりぴりしだします。
次に楽しく歓談できるのは、操法が終わった後の飲み会。
それまでしばし消防団の厳しい面を見ることになります。
明日は操法練習はじめの話をします。
2009年11月09日
コラム1 消防団の勧誘を断ることはできるか?
地域によっていろいろあるようですが、私の地域では、この地域に住んでいるからには消防団の勧誘を断ることは大変難しいです。
消防団はいわば現在の徴兵制度であり、基本的に拒絶することは許されません。
村には一家に一人は成人男性(家を継ぐ子ども)を消防団に出さなければいけないしきたりがあり、
もし消防団の入団を拒否すれば、村八分(集団無視)を受けます。
すれ違ってもあいさつしてくれない。
話しかけてもスッと避けられてしまう。
裏ではさんざん悪口を言われるなどなど。
それだけではなく暗に陽にしつような嫌がらせを受けることも覚悟しなければいけません。
消防団の入団を拒絶している人間は村のどんな場所でも人間扱いされません。
見ていてとても痛ましいほどです。
みんな大変な状況の中がんばって消防団活動をこなしているのに、自分だけそのお役を免れようとすることは同年代の男性に強い憎しみを与えます。
また、入団を拒否する人に対し過酷な制裁を行うことによって団員を確保している面もあります。
もし思想信条から消防団を拒否してでも田舎で暮らしたい人がいたら、
どんな試練にも耐え忍ぶだけの相当な覚悟が必要になります。
はっきりいって、入団を拒否し村八分になりながら暮らすより、すんなり入団して消防団活動をがんばったほうがはるかに楽だと思います。
もしどうしても消防団に入団したくないなら、
お呼びがかかったらさっさと町へ引っ越したほうが身のためです。
幸いうちの地区では地域外に出た人まで入団させられることはありません。
でも中には20km離れた町に移住しても強制的に入れられる地域もあるようですがね。
一方、町ではそもそも入団義務がないところがほとんどで、有志が集まってやっているところや、数万円程度の消防協力金を払えば入団しなくて済むところもけっこうあるようです。
ただ、田舎の消防団はどんな人でも入団させなければ団員確保ができないため、あまり体育会系の消防団色を出さず、団員おのおのの多様性を認める傾向があるのに対し、
消防団活動に興味がある人、そういったことが好きな人が集まってやっているような町の消防団では体育会系の消防団色が強く、なじめない人にとっては地獄の苦しみだと思います。
消防団の勧誘を断れるかどうかは、その地域それぞれ事情があり、その地域の状況を見て判断したほうがいいと思います。
傾向としては、過疎に悩む田舎の村ではほぼ不可能であり、都会に近づけば近づくほど自由度が増すようです。
ただ職業によっては難しい面もあるようですが。
どうしても嫌ならその地域を出て都会に住む。
経済的な理由などからそれができないなら、がまんして消防団活動をする。
それが田舎の現実です。
消防団はいわば現在の徴兵制度であり、基本的に拒絶することは許されません。
村には一家に一人は成人男性(家を継ぐ子ども)を消防団に出さなければいけないしきたりがあり、
もし消防団の入団を拒否すれば、村八分(集団無視)を受けます。
すれ違ってもあいさつしてくれない。
話しかけてもスッと避けられてしまう。
裏ではさんざん悪口を言われるなどなど。
それだけではなく暗に陽にしつような嫌がらせを受けることも覚悟しなければいけません。
消防団の入団を拒絶している人間は村のどんな場所でも人間扱いされません。
見ていてとても痛ましいほどです。
みんな大変な状況の中がんばって消防団活動をこなしているのに、自分だけそのお役を免れようとすることは同年代の男性に強い憎しみを与えます。
また、入団を拒否する人に対し過酷な制裁を行うことによって団員を確保している面もあります。
もし思想信条から消防団を拒否してでも田舎で暮らしたい人がいたら、
どんな試練にも耐え忍ぶだけの相当な覚悟が必要になります。
はっきりいって、入団を拒否し村八分になりながら暮らすより、すんなり入団して消防団活動をがんばったほうがはるかに楽だと思います。
もしどうしても消防団に入団したくないなら、
お呼びがかかったらさっさと町へ引っ越したほうが身のためです。
幸いうちの地区では地域外に出た人まで入団させられることはありません。
でも中には20km離れた町に移住しても強制的に入れられる地域もあるようですがね。
一方、町ではそもそも入団義務がないところがほとんどで、有志が集まってやっているところや、数万円程度の消防協力金を払えば入団しなくて済むところもけっこうあるようです。
ただ、田舎の消防団はどんな人でも入団させなければ団員確保ができないため、あまり体育会系の消防団色を出さず、団員おのおのの多様性を認める傾向があるのに対し、
消防団活動に興味がある人、そういったことが好きな人が集まってやっているような町の消防団では体育会系の消防団色が強く、なじめない人にとっては地獄の苦しみだと思います。
消防団の勧誘を断れるかどうかは、その地域それぞれ事情があり、その地域の状況を見て判断したほうがいいと思います。
傾向としては、過疎に悩む田舎の村ではほぼ不可能であり、都会に近づけば近づくほど自由度が増すようです。
ただ職業によっては難しい面もあるようですが。
どうしても嫌ならその地域を出て都会に住む。
経済的な理由などからそれができないなら、がまんして消防団活動をする。
それが田舎の現実です。
2009年11月09日
第五話 4月 祭りの警備
祭りの前日、年度始めの集会があり、そこで警備の詳細が伝えられます。
警備といってもやることは、山車について歩くのと、神社周辺の道路整理だけ。
私の地区の祭りは、出し物はまったくなく、ただおじさんたちがお酒を飲んで騒ぐだけのような祭りです。
打ち上げ花火などの火気類を使うことはなく、ホースの配置や散水などの必要はありません。
※火気類を使用するときは万全の防災体制をしかなくてはなりません。
朝7時ぐらいに集合し、8時ぐらいの山車に交替でつき、山車が神社に着くと30分交替で神社の前の道の警備をします。
山車が進む道は地元の人しか使わないような道なので祭りの日の交通量はほとんどなく、ただ山車の前後についてまわり、人が道路に飛び出さないように、また車が来たら知らせ、道を空けるように指導します。
隣の集落の祭りでは、男集がやぐらを担いで交通量の多い主要道を練り歩くので、警備も飛び出す男集を推したり抑えたり、車も渋滞してそれの整理がすごく大変。
でも、うちの祭りは小さな山車を主に子どもと年寄りが引くだけですから、本当に静かなものです。
そして30分ほどで神社に到着。あとは警備といってもただ立っているだけ。
しかも30分交替で半数は祭り見物です。
時間が拘束されるのと立っているのはつらいですが、他の地区の祭りに比べ、うちの地区は本当に楽なものです。
そのうえ祭りはだいたい昼ぐらいには終わります。
祭りが終わった後は、注文したお弁当を食べ、年度始めの防火水槽と水利の点検をします。
明日は祭りの後の防火水槽と水利の点検について書こうと思います。
警備といってもやることは、山車について歩くのと、神社周辺の道路整理だけ。
私の地区の祭りは、出し物はまったくなく、ただおじさんたちがお酒を飲んで騒ぐだけのような祭りです。
打ち上げ花火などの火気類を使うことはなく、ホースの配置や散水などの必要はありません。
※火気類を使用するときは万全の防災体制をしかなくてはなりません。
朝7時ぐらいに集合し、8時ぐらいの山車に交替でつき、山車が神社に着くと30分交替で神社の前の道の警備をします。
山車が進む道は地元の人しか使わないような道なので祭りの日の交通量はほとんどなく、ただ山車の前後についてまわり、人が道路に飛び出さないように、また車が来たら知らせ、道を空けるように指導します。
隣の集落の祭りでは、男集がやぐらを担いで交通量の多い主要道を練り歩くので、警備も飛び出す男集を推したり抑えたり、車も渋滞してそれの整理がすごく大変。
でも、うちの祭りは小さな山車を主に子どもと年寄りが引くだけですから、本当に静かなものです。
そして30分ほどで神社に到着。あとは警備といってもただ立っているだけ。
しかも30分交替で半数は祭り見物です。
時間が拘束されるのと立っているのはつらいですが、他の地区の祭りに比べ、うちの地区は本当に楽なものです。
そのうえ祭りはだいたい昼ぐらいには終わります。
祭りが終わった後は、注文したお弁当を食べ、年度始めの防火水槽と水利の点検をします。
明日は祭りの後の防火水槽と水利の点検について書こうと思います。
2009年11月08日
第四話 4月 桜の花の下で基本動作の訓練&健康診断
4月の第一日曜日、ちょうど桜の花が満開の頃、小学校のグラウンドで基本動作の訓練が行われます。
当日の日程は役職によって違います。
分団役員と班長は、午前中は消防本部の建物で研修、午後は小学校のグラウンドで基本動作の訓練。
班員は午後から小学校のグラウンドで基本動作の訓練。
自営業などで会社の健康診断が受けられない班員は、基本動作の訓練の会場(体育館)で行われる健康診断を受けます。
ただし、私の地区はたまたま祭りが4月の第一日曜日で重なるため、基本動作の訓練には、班長と新入団員のみの参加となります。
午前中に消防本部で行われる講義は、市内すべての分団役員と班長が同じところで受けますが、
基本動作の訓練は大きな地区(合併前の市町村)ごとに行います。
私の地区では4月の第一日曜日は祭りなので、祭りの警備のため班員は早朝から詰め所に集まります。
当日まだ祭りの警備が始まる前、分団役員と班役員が来て、はじめて消防服を着たばかりの新入団員に基本動作を教えます。
新入団員は役員の指導の下、敬礼、回れ右、右向け右、左向け左、前へ進め、止まれ、などなど一通り行います。
それがすむと班員は祭りの警備へ、分団役員と班長は消防本部へと向かいます。
午前中、分団役員と班長は消防本部の大きな会議室で、訓示を聞いたり、ビデオを見たり、施設を見学したり、学校の授業のようなことを受けます。
役員の心構え、基本動作、小隊訓練などの講義です。
※小隊訓練とは基本動作を組み合わせた行進のこと。
午後は分団役員と班長が先生となり、新入団員を教えます。
やることは基本動作の訓練。
最終的に小隊訓練なども行います。
そしてひと段落すると健康診断。
これには前述したように自営業などで会社の健康診断を受けることができない人が対象です。
それから休憩を挟んで、講話を聴いて解散となります。
このように消防団員にとって4月の第一日曜日は慌しい日です。
明日は同日に行われる地区の祭り警備について書きたいと思います。
当日の日程は役職によって違います。
分団役員と班長は、午前中は消防本部の建物で研修、午後は小学校のグラウンドで基本動作の訓練。
班員は午後から小学校のグラウンドで基本動作の訓練。
自営業などで会社の健康診断が受けられない班員は、基本動作の訓練の会場(体育館)で行われる健康診断を受けます。
ただし、私の地区はたまたま祭りが4月の第一日曜日で重なるため、基本動作の訓練には、班長と新入団員のみの参加となります。
午前中に消防本部で行われる講義は、市内すべての分団役員と班長が同じところで受けますが、
基本動作の訓練は大きな地区(合併前の市町村)ごとに行います。
私の地区では4月の第一日曜日は祭りなので、祭りの警備のため班員は早朝から詰め所に集まります。
当日まだ祭りの警備が始まる前、分団役員と班役員が来て、はじめて消防服を着たばかりの新入団員に基本動作を教えます。
新入団員は役員の指導の下、敬礼、回れ右、右向け右、左向け左、前へ進め、止まれ、などなど一通り行います。
それがすむと班員は祭りの警備へ、分団役員と班長は消防本部へと向かいます。
午前中、分団役員と班長は消防本部の大きな会議室で、訓示を聞いたり、ビデオを見たり、施設を見学したり、学校の授業のようなことを受けます。
役員の心構え、基本動作、小隊訓練などの講義です。
※小隊訓練とは基本動作を組み合わせた行進のこと。
午後は分団役員と班長が先生となり、新入団員を教えます。
やることは基本動作の訓練。
最終的に小隊訓練なども行います。
そしてひと段落すると健康診断。
これには前述したように自営業などで会社の健康診断を受けることができない人が対象です。
それから休憩を挟んで、講話を聴いて解散となります。
このように消防団員にとって4月の第一日曜日は慌しい日です。
明日は同日に行われる地区の祭り警備について書きたいと思います。