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2009年11月09日

コラム1 消防団の勧誘を断ることはできるか?

地域によっていろいろあるようですが、私の地域では、この地域に住んでいるからには消防団の勧誘を断ることは大変難しいです。

消防団はいわば現在の徴兵制度であり、基本的に拒絶することは許されません。

村には一家に一人は成人男性(家を継ぐ子ども)を消防団に出さなければいけないしきたりがあり、

もし消防団の入団を拒否すれば、村八分(集団無視)を受けます。


すれ違ってもあいさつしてくれない。

話しかけてもスッと避けられてしまう。

裏ではさんざん悪口を言われるなどなど。


それだけではなく暗に陽にしつような嫌がらせを受けることも覚悟しなければいけません。

消防団の入団を拒絶している人間は村のどんな場所でも人間扱いされません。

見ていてとても痛ましいほどです。


みんな大変な状況の中がんばって消防団活動をこなしているのに、自分だけそのお役を免れようとすることは同年代の男性に強い憎しみを与えます。

また、入団を拒否する人に対し過酷な制裁を行うことによって団員を確保している面もあります。


もし思想信条から消防団を拒否してでも田舎で暮らしたい人がいたら、

どんな試練にも耐え忍ぶだけの相当な覚悟が必要になります。

はっきりいって、入団を拒否し村八分になりながら暮らすより、すんなり入団して消防団活動をがんばったほうがはるかに楽だと思います。


もしどうしても消防団に入団したくないなら、

お呼びがかかったらさっさと町へ引っ越したほうが身のためです。


幸いうちの地区では地域外に出た人まで入団させられることはありません。

でも中には20km離れた町に移住しても強制的に入れられる地域もあるようですがね。


一方、町ではそもそも入団義務がないところがほとんどで、有志が集まってやっているところや、数万円程度の消防協力金を払えば入団しなくて済むところもけっこうあるようです。

ただ、田舎の消防団はどんな人でも入団させなければ団員確保ができないため、あまり体育会系の消防団色を出さず、団員おのおのの多様性を認める傾向があるのに対し、

消防団活動に興味がある人、そういったことが好きな人が集まってやっているような町の消防団では体育会系の消防団色が強く、なじめない人にとっては地獄の苦しみだと思います。


消防団の勧誘を断れるかどうかは、その地域それぞれ事情があり、その地域の状況を見て判断したほうがいいと思います。

傾向としては、過疎に悩む田舎の村ではほぼ不可能であり、都会に近づけば近づくほど自由度が増すようです。

ただ職業によっては難しい面もあるようですが。


どうしても嫌ならその地域を出て都会に住む。

経済的な理由などからそれができないなら、がまんして消防団活動をする。

それが田舎の現実です。

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Posted by 三河ネコ at 22:35│Comments(1)第一話~第五話
この記事へのコメント
消防団員はボランティアであることを理解してますか?無理に引っ張ってくる法律や条例を作っても、最高裁が憲法違反なので変えろと言われるでしょう。余程の馬鹿じゃない限り通そうとも思えません。県庁で相談した後、消防局に行って退会手続きをしてください。それで駄目と言われるなら公務員の人生を捨てる覚悟があるくらいの馬鹿。まずやらない。
Posted by A at 2011年02月26日 20:29
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